政治的な立ち位置や独自の「角度」で炎上状態になることもしばしばの朝日新聞記者のツイッターアカウントが、今回はちょっと違った方向で物議を醸している。新幹線で2つ隣の席に座った女性が泣いていたため、泣きやんでもらおうと顔ふきペーパーを渡したが、逆に女性は声をあげて泣き出してしまった。この記者にとっては「女の涙って、ものすごくストレス」。「泣く女」に関する持論を展開するツイートのひとつには、テーブルに置かれた顔ふきペーパーの写真がついていた。女性の顔こそ映り込んでいないものの、この行為が一部では「盗撮に近い行為」だと非難を浴びている。「かなりの美人なんですが、女の涙って、ものすごくストレス」一連のツイートは2015年6月28日に書き込まれた。記者は大相撲の担当で、名古屋場所の番付発表の取材のために新幹線で移動中の出来事をつづった。記者は3人座席の通路側に座っていたが、「品川で乗ってきた窓側の女が、ずっと、無言で泣いています。かなりの美人なんですが、女の涙って、ものすごくストレス。ずーっと、つーつー、つーつー、涙を流しています」と、かなりいらだっている様子だ。その10分後のツイートによると、女性は泣き疲れて眠ってしまったようだ。「泣き寝入ってしまいました。使われず、丸めただけで干からびていく、僕の善意」このツイートには、テーブルの上に紙がおいてある写真がついている。女性の顔は分からないが、手の一部は映っている。このツイートには、「盗撮はよくない」といった声が次々に寄せられている。なお、この記者は「女の涙」にはきわめて否定的で、「男は女の涙に弱い、とか言いますけどねえ。それは、男にとって女が泣くのは猛烈なストレスなので、そのストレスを回避するために無条件で泣き止む手段を探しているだけであって、少なくとも僕は、泣いて何とかしようとする女のことを心の底から軽蔑しているので、軽々しく泣かない方がいいと思う」ともツイート。この持論についても、「理由も知らない癖に偉そうに言うな」「泣きたい時は泣かせてあげて良いのでは」「女性差別暴言」といった批判が続々と寄せられている。過去のツイートをたどると、記者は似たような撮影行為を過去にも繰り返していたことが分かる。例えば5月28日には、電車のガラスを台にしてエントリーシーツを書いている人の写真つきで「エントリーシートを電車の中で書くのはやめようか」。翌5月29日にも、写真付きで「街で見かけた、今週一番の変わり者。先ほど乗り換える前の電車でとなりだった男性。電車の中で、開いた傘をずーっと、クルクルクルクル。乾かしてるんだろうけど」とツイートした。この写真は、ホームから地下鉄の社内に座っている男性を顔が分かる形で撮影しており、男性に撮影の了解を取った可能性は限りなくゼロに近いと言えそうだ。
記事に戻る