「ペットの具合が悪い」という理由で会社を休むのは是か非か。こんな議論に対するタレント・有吉弘行さん(41)の見解が、話題となっている。「もう、そういう世の中だしね」――有吉さんはテレビ番組でこう発言し、ペットを理由にした休暇が将来「当たり前」のものになると予測する。一方、ネットでは「私は休み取る派」「アホらしい」と賛否両論が出た。いかがなものかという人が「残酷」と言われる世の中有吉さんの発言が飛び出したのは2015年9月10日放送のバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)でのこと。職場に「飼い猫の具合が悪いから」という理由で休む人がいる。自分の子供ならともかく、ペットを理由に仕事を休むのは社会的に認められるのか。そんな25歳の会社員女性から寄せられた質問がきっかけだった。これに対し、有吉さんは「(ペットは)放っておけないよね」と切り出すと、「もう、そういう世の中だしね。OKなね。ペットは家族って、大分認められてるでしょ?」とペットを家族の一員としてみなし始めた社会の流れを指摘。「(ペットを理由にした休暇が)『いかがなんでしょうか?』って言ってる方が『残酷』って言われる世の中になるよ」と話した。最後まで自分の意見は語らなかったものの、どうやらペットを理由に休むのが当たり前になる未来を予測しているらしい。ただ現状では、ペットを理由に休みを取る人は少数派のようだ。番組はペットの死で仕事を休むか否か、視聴者50人にアンケートをとった結果も公表したが、休むと答えた人は全体の27%、休まないと答えた人は全体の73%だったという。アマゾンジャパン社員は「ペット」を理由に休める番組放送後のツイッターでも、「わかるわかる」「私は休み取る派」と賛成する人、「アホらしい」「理解出来ない」と反対する人にきっちり分かれている。ちなみに有吉さん本人は、父親が亡くなった際も仕事を休まなかった、と番組で明かしている。一方最近では、ペットの死や病気を理由にした休暇を認める会社も出てきた。通販大手のアマゾンジャパン(東京都目黒区)は10年9月から、有給休暇以外に自身や家族の病気を理由に取得できる「パーソナル休暇」をペットにも適用させた。また、ペット用品などを手がける住宅メーカーのヤマヒサ(大阪市)もペットが病気になったり死んだりしたとき、社員が有給休暇を取得できる制度を設けている。
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