2019年 1月 21日 (月)

健康オイル「えごま油」に新たなパワー発見 「肝細胞のがん化予防」名古屋市立大が研究

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   えごまに多く含まれる成分が、酒を飲まないのに発症するタイプの脂肪肝(非アルコール性脂肪肝炎=NASH)や、それにともなう肝細胞のがん化を予防する効果があることを名古屋市立大学の研究グループが突き止めて、2015年10月22日付の英科学誌「カルチノジェネシス」に発表した。

   NASHは肝硬変や肝臓がんに進む恐れがあり、最近、食生活の欧米化にともなって日本でも増えており、推定200万人といわれる。発症や進行には老化などにともなう肝細胞の酸化が関わっていることがわかっている。

  • えごまはシソ科の植物、油は種を絞って作られる
    えごまはシソ科の植物、油は種を絞って作られる

抗酸化作用を持つ「ルテオリン」

   同大学の内木綾助教らのチームは、えごまの種に多く含まれるポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つ「ルテオリン」に着目。そこでNASHを引き起こすエサを3か月間食べさせたラットと、そのエサにルテオリンを加えたエサを同じ期間食べさせたラットとを比較した。すると、ルテオリンを摂取したラットは、摂取しないラットに比べて肝細胞内の脂肪が10%減り、NASHの進行も20~30%遅くなった。また、がん化の可能性があるかん細胞も半分程度しかないことも判明した。

   内木助教は「ルテオリンの抗酸化作用が肝臓の炎症を抑えたと考えられる。積極的に食事に取り入れれば、脂肪肝の予防につながる可能性がある」とコメントしている。

血液サラサラに、ダイエットにも

   えごまはシソ科の植物で、種を絞って作られるえごま油が最近、健康にいいと人気を集めている。

   えごま油に含まれるα-リノレン酸(アルファリノレン酸)が体内に入ると、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)に変わる。EPAとDHAはともにコレステロール値を下げて血液をさらさらにする働きがあり、動脈硬化や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や認知症の予防、さらにダイエットに効果があるといわれているからだ。新たな健康効果の発見でさらにブームを呼びそうだ。

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