2024年 4月 30日 (火)

靖国「爆発音」事件で容疑者が「再入国」した大きな謎 「韓国が日本に渡したのでは」母の主張は本当なのか

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聯合ニュース「外交摩擦はひとまず避けられた」

   全容疑者の母親は朝鮮日報に対して

「息子が自ら日本に戻って逮捕されたということは理解できない。誰かに行かされたのではないか」
「韓国の警察に聞いても『知らない』『ニュースを見ろ』としか言わない。日本に自国民を渡したのではないか」

などと不満をぶちまけている。同紙は、この発言を

「日韓両国の当局と関係がある何者かが男(編注:全容疑者)に接触し、日本警察の捜査に協力するように説得したのではないか、という趣旨」

だと分析した。仮に韓国当局が日本側から全容疑者の身柄引き渡し要請を受け、身柄を確保して日本側に引き渡した場合、韓国の国内世論の反発が避けられないことを念頭に置いているとみられる。

   ただし、中央日報は、全容疑者が日本に再入国する際の日韓のやり取りについて

「日韓外交当局間の意思疎通や事前協議はもちろん、捜査当局間の協力もなかったことがわかった。外交部当局者は『全氏が日本に戻って入国した正確な理由などはまだ把握できていない』と述べた」

と報じており、母親の主張には否定的だ。

   聯合ニュースは

「身柄の引き渡しをめぐる韓日の外交摩擦はひとまず避けられた」

と論評しながら

「自ら入国したとすれば、潔白を主張するため、あるいは法廷などで何らかの政治的主張をするためといった理由が考えられる」

と推測するが、前出のように全容疑者は現時点では事件への関与を否定。この仮説も成り立ちにくそうだ。

   謎は解けていない。

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