日本にはカフェインの安全基準がない
飯村「実は、日本には食品安全員会などの基準がないのです。そこでカナダ保健局の1日の摂取量の基準を紹介します」
(1)成人男女 400ミリグラム(コーヒー3杯・緑茶13杯分、カッコ内は編集部調べ。以下同)
(2)妊婦 300ミリグラム(コーヒー2杯・緑茶10杯分)
(3)4~6歳児 45ミリグラム(コーラ1缶・板チョコ1枚半分)
飯村「カフェインを摂(と)りすぎると、めまい、ふるえ、下痢、吐き気、不眠症が出て、心拍数が増加するといわれます」
ここで、カフェインに詳しい栗原久・東京福祉大短期大教授が登場して、素朴な疑問に答える。
Q:「1日にどのくらい飲むと危ないのでしょうか」
栗原教授「エナジードリンクには200ミリグラムまで規制がないので、効能を高めるためにカフェインをどんどん入れる傾向があります。ジュース感覚で飲んではいけません。九州の男性がカフェインの錠剤も飲んでいました。1粒に100ミリグラム入っていますから、数錠から10錠一気に飲むのは危険です。エナジードリンクだけでは死に至らなかったでしょう。要はほどほどにです」