2018年 11月 19日 (月)

マンション「大規模修繕積立金」不足が全国で相次ぐ 「復興」「五輪」で費用高騰に加え、販売会社の「無責任」も

印刷
糖の吸収を抑えるサラシノール配合。トライアルが500円+税で

   分譲マンションの建物を適切に維持するための大規模修繕に備え、入居者が月々支払っている「修繕積立金」が不足し、予定通りの修繕ができないケースが、2015年にかけて全国に広がっているという。

   施工費用の高騰などが背景とされるが、マンションを販売する側の売り方にも問題があるとの指摘が強い。

  • 修繕積立金の安さに飛びつくのは危険だ。マンションという資産は自分で守るしかない
    修繕積立金の安さに飛びつくのは危険だ。マンションという資産は自分で守るしかない

管理組合の新たな借金も急増

   マンションは年月がたてば、給水管や配管のほか、壁や屋上も傷む。住環境を良好な状態に維持し、資産価値を落とさないためには、定期的に修繕を行わなければならない。しかし、多数の世帯が住み、建物の規模も大きいことから、修繕工事の費用は億単位に上ることも多く、その都度、一括徴収することは難しい。このため分譲マンションは、長期の修繕計画を作り、これに基づいて月々の積立金の額を決め、各世帯が支払っているのが一般的だ。

   しかし、この2年ほどで積立金不足が問題になる例が全国で相次いでいるという。積立金不足への対応のため、借金までする管理組合も増えているのだそうだ。実際、住宅金融支援機構によると、管理組合向けの大規模修繕用融資の件数は2011年度に178件だったのが、2014年度は278件と1.5倍に増えた。1戸当たりの平均融資額も2011年度の46万円が、2014年度は53万円へと約15%も膨らんでいる。2015年も同じ傾向と見られる。

   積立金不足の大きな要因の一つは、施工費用が高騰していることだ。「修繕工事の見積もり額は2013年ごろと比べて約4割上昇している」(東京都内のマンション管理コンサルタント)とされる。東日本大震災の復興工事や2020年の東京五輪に向けて工事需要は急速に高まっており、資材や人権費が急騰しているためだ。

「分譲時に物件を安く見せたい」と野放し状態

   ただ、マンション管理の専門家らによれば、根深い問題は分譲マンションを販売する側の姿勢だという。マンションの入居者はマンションの本体価格に加え、月々管理費と修繕積立金を支払う。管理費は当初から一定額が必ず必要だが、修繕積立金なら低く提示しても当面は大きな問題とならない。このため、販売会社は少しでも買いやすく見せるよう、修繕積立金を低く設定するケースが少なくないという。

   ある不動産コンサルタントは「分譲時に物件を安く見せたいという販売サイドの責任は大きいが、修繕積立金の設定などに関する規制はなく、『野放し状態』というのが実態だ」と問題を指摘する。

   分譲マンションの購入者は最終的に、自分の資産を自分で守るしかない少なくとも、修繕積立金が安いという目先の魅力に飛びつかず、修繕計画がどうなっているかを確認し、積立金が妥当か、購入前のチェックが不可欠だ。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
転職
20代の転職で一番大事なこと プロが「能力」より「素直さ」と断言する理由

「未曽有の人手不足」と言われる昨今、活況が続く現在の転職市場では、20代の若手人材に対する需要も以前とは比べものにならないほどだ。とはいえ、転職を成功させるために十分な準備が必要であることは変わらない。

PR 2018/10/31

ad-kyouryoku-kaidan2.png
秋の夜長に「最恐怪談」はいかが?

この秋、「最恐怪談」が、さらにパワーアップして帰ってきました。赤羽の地に集まったのは、怪談界でも指折りの3人の語り部たち。今宵は、背筋も凍る、このお話からお聞かせしましょう......。

PR 2018/10/9

姉妹サイト
    loading...

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中