2024年 5月 1日 (水)

1割がマスクなしで人前に出られない 「人見知り」ではなかった社交不安障害

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子どもだと不登校、大人だと引きこもりに

   西堀アナ「ここで社交不安障害(SAD)かどうか、自分で簡単にできるチェック法を紹介します。4つすべてに該当すると病気の疑いがあります」

   (1)人前で質問に答えたり、発言したりするなど、人から注目されるのが怖い。

   (2)宴会や会議室など、ほかの人がすでに座っている場所に行くのが怖い。

   (3)他人から否定的に評価されるのが怖い。

   (4)これらの怖さが度を越していて、つらい状況が半年間以上続く。

   スタジオでレギュラー、ゲストがチェックすると、全部に「はい」と答えた人はいなかったが、何人かが(1)(2)(3)に「はい」と回答、全部に「いいえ」と答えた人はMCの有働由美子アナただ1人だった。

   ここで、精神科医の清水栄司・千葉大学大学院教授が登場し、こう説明した。

清水教授「私も(1)(2)(3)は『はい』です。不安は誰にでもありますが、それが長く続くのは病気になります。外に出られなくなるのが子どもの場合だと不登校、大人の場合だと引きこもりになります。たとえば電話でも、ほかの人の前でかけるのが怖い。オフィスではほかに人がいるので、かかってきても取らない。後で1人になった時に携帯からかけ直します」
MCの柳澤秀夫「人間嫌いの人っていますね。自然と向き合いたいとか、動物の方が好きだとか」
清水教授「それとは違います。人とかかわりたい、付き合いたいという気持ちがあるのにできないのです」
MCの有働由美子アナ「患者さんは、どのくらいの割合でいるんですか?」
清水教授「米国のデータでは全人口の10%です。私の感触では日本も同じくらいでしょう」

   なぜ、社交不安障害の人は、人前で話せないのか。西堀アナが清水教授の研究室でこんな実験をした。「怒り」「恐れ」「笑顔」「普通」という4種類の表情の顔写真を次々と見て、脳の反応を画像で調べるのだ。西堀アナは「怒り」の表情を見た時だけ脳の扁桃体という部分がすぐ反応し、赤くなった。ここは不安や恐怖を引き起こす組織で、危険を察知したわけだから健康な反応だ。

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