2024年 5月 2日 (木)

米国でも花粉症には困ってます サプリに薬...効果を徹底調査

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   ここカリフォルニアでは、すっかり春の陽気になりました。それとともに増えてきたのが、くしゃみや鼻をぐずぐずしている人たちです。

   実は米国にも花粉症はあります。ただ日本のように大騒ぎにはなりません。となると、「じゃあ、大したことないのね」と思われそうですが、いえいえ、そんなことはありません。実は「花粉症」は「アレルギーの一つ」と認識されており、花粉症の症状でも「アレルギーがひどい」となるのです。

  • (写真1)左の黄色いラベルの商品。これが店のイチオシだそう
    (写真1)左の黄色いラベルの商品。これが店のイチオシだそう
  • (写真2)まん中の「FOR KIDS」と書かれた商品。「これは効くから」と店員さん
    (写真2)まん中の「FOR KIDS」と書かれた商品。「これは効くから」と店員さん
  • (写真3)「アマゾン・ドット・コム」で値段は11ドル(約1240円)ほど
    (写真3)「アマゾン・ドット・コム」で値段は11ドル(約1240円)ほど
  • (写真1)左の黄色いラベルの商品。これが店のイチオシだそう
  • (写真2)まん中の「FOR KIDS」と書かれた商品。「これは効くから」と店員さん
  • (写真3)「アマゾン・ドット・コム」で値段は11ドル(約1240円)ほど

オーガニック系スーパーでサプリ3種類

   「今回のコラムのテーマは、ぜひ花粉症でお願いします」と担当編集者から提案がありました。サプリのコラムですから、手始めに周囲で花粉症の日本人の友人に、「花粉症に効くサプリメントはない?」と聞いてみました。ところが、サプリを生活にうまく取り入れている人はいるのですが、花粉症改善のサプリを飲んでいるとの答えはありません。そこで、私がよく買い物をする地元のオーガニック系スーパー、「Mother's Market」に取材に行きました。

私「アレルギーに効くサプリを探しているのですが」
店員「この『Quercetin(ケルセチン) Strength』(写真1)がお勧めよ。ここを見て」

と、パッケージの後ろに書かれている栄養成分表を説明してくれました。

店員「ドラッグストアで売られているアレルギー用の薬に入っているバイオフラボノイド(アレルギーの症状を抑えるといわれている抗酸化物質)がこのサプリに入っているの。室内、屋外、どちらの場所で起きるアレルギーにも対応しているサプリよ」
私「子どもも飲めますか」
店員「(説明を読みながら)大丈夫と思うけれども......それなら、子ども用はこの『Kick-It Allergy』(写真2)はどうかしら」
私「花粉症にも効きます?」
店員「効くけれど、大人も子どもも使える花粉症のサプリならなら、ほかにもあるわ」

そう言って、最後に見せてくれたのは「Hayfever」(写真3)でした。

   なお「Kick-It Allergy」は免疫や呼吸器系、リンパ系統のサポートをしてくれるエチナシアなどのハーブからつくられています。1歳児が服用しても問題ありません。もうひとつの「Hayfever」は、アレルギーや花粉症による涙目や鼻水といった症状を軽減します。

米国人は「アレルギー」のひと言で済ませる

   このように、米国のオーガニック系スーパーでは花粉症対策のサプリが見つかります。ただ、親子でマツやジャカランダの花粉に反応するという日本人の友人は、サプリではなく市販のアレルギー薬に頼っていると話しました。当地のドラッグストアで処方箋なしに買えるアレルギー用の薬は、眠気をもよおすこともなく、くしゃみを抑えてくれるので、日本へのお土産に買って帰る人もいると聞いたことがあります。友人曰く、「医者に処方された薬は子どもには強すぎる」そうです。

   別の友人夫婦は2人とも花粉症なのですが、量販店「Costco(コストコ)」で買えるアレルギー症状を緩和する薬、「allergy aller-tec (室内・屋外用)」を毎日飲んでいると教えてくれました。奥さんは、それに加えて、主治医に処方してもらった鼻のスプレーも毎朝1回使っています。

   花粉症は英語で「Hay Fever」と表現しますが、実は正直、当地ではなかなか耳にしない言葉です。ただ花粉症が存在しないわけではなく、「アレルギー」という言葉でまとめられているようです。今の季節にくしゃみをしている米国人に「風邪ですか」と聞いたら、たいてい「Allergy(アレルギー)よ」という答えが返ってきます。さらに「何のアレルギー?」と尋ねると、「家の前の公園で花粉がたくさん飛び始めて、黄色いものが舞っている。あれのせいよ」と、とてもあいまいな返事がきます。花粉が原因とうすうすわかっているようですが、何の花粉かは気にしないようです。実際、はっきりと何の植物に対するアレルギーか聞いたことはありません。

   「no nuts」や「nuts free」のようなナッツアレルギーに対する徹底ぶりとは大違いです。生死にかかわるナッツアレルギーに比べたら、薬で症状を抑えられる花粉アレルギーはたいしたことがないという考えなのでしょうか?


●筆者プロフィル

北雨利香。南カリフォルニア在住。2児の母。40歳をこえた途端に、定期健康診断で毎回のようにひっかかり、医者にサプリを飲むよう指導される。興味のあることは美容、健康、子供の教育、米国プロスポーツ、米国大統領選挙、ハリウッドゴシップ。


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