米アップルのスマートフォン「iPhone」の耐用年数が、インターネットで話題になっている。アップルが公式ホームページ・環境ポリシーのページで、「iPhone」の使用年数が「3年」であることを明らかにしたからだ。それによると、アップルが想定するiPhoneやiPad、AppleWatchの使用年数は「3年」、MacBookなどのパソコンやAppleTVについては「4年」という。iPhoneは3年。Macは4年が「寿命」米アップルは、それぞれの製品にモデルケースを想定して消費電力を測定。それを基に製品ごとの固有の使用パターンや、複数の製品を組み合わせた使用データから、それぞれのデバイスの使用年数は、「OSX製品とtvOS製品で4年間、iOS製品とwatchOS製品は3年間を想定している」とした。不用意に落としたり、誤って水の中に入れてしまったりして故障した場合を除けば、iPhoneが普通に機能する「寿命」は「3年」ということのようだ。このことを経済誌Forbes(日本版)が2016年4月19日付で報じたところ、インターネットにはさっそく、さまざまな反響が寄せられている。「コスパ悪っ!」「iPhoneの寿命が3年。Macが4年は短すぎだろ。ふざけんなよwww」「端末に紐付けされているアプリの移行が面倒だから新しいのを買わずにいるのに、3年しかもたないのかよ。それであの値段はねぇだろw」「消耗品にしては高すぎる。安くしろ」「だいたい半年ぐらいでガラスが欠けたりヒビが入るよな」など、「3年では短い」といった不満の声が漏れるほか、「買い替え需要に必死だな。ちなみにオレの『5』はまだまだ現役」「オレのガラケー、8年使っても壊れてない」「やっぱ日本製がいいのかな」といった声や、アップルが自社製品に「寿命」を想定していたことに驚きの声もみられる。ちなみに「3年」の使用年数となると、「iPhone5S」が間もなく発売から3年を迎える。アップルにすれば、「iPhone5S」は、2016年はちょうど買い替えのタイミングというわけだ。一方、iPhoneの最新版には2016年3月に発売されたばかりの「iPhoneSE」があるが、「iPhone7」の発売も見込まれている。スマホの買い替え、0.1年延びると30万台強の販売が翌年回しに国内のスマホの中でiPhone人気は圧倒的だ。IT専門調査会社のIDCジャパンの「国内携帯電話およびスマートフォン端末の2015年(1月~12月)」の出荷台数によると、2015年のスマホ出荷台数は、従来型の携帯電話からの移行が進み、前年比3.6%増の2749万台となった。シェアをみると、アップルが前年から6.3ポイント下落したが、52.4%を占めて首位をキープ。2位のソニーが14.4%、3位のシャープは9.6%と、他の追随を許さない。一方、ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfKジャパン)の「スマートフォンの販売動向と使用実態調査」によると、スマホの買い替え年数は2.08年(2015年7月時点)で、年々延びているという。14年7月時点では1.99年だった。GfKジャパンの試算では、スマホの買い替えが0.1年延びると、30万台強の販売が翌年に先送りされるとしている。買い替え(寿命)を感じるタイミングとしては、「電池が1日もたなくなった」ときや「アプリの動きが鈍くなった」とき、「画面が割れてしまった」ときなどがあるが、寿命を感じるタイミングが「2~3年」にあたるとの指摘は少なくない。インターネットなどに寄せられた声にも、「実際、たいていの人は2年くらいで代えるだろう。スマホは・・・」「3年使う前に買い換えるから、別にって感じ」「3年も経てばスペックかなり変わるし、買い換えるタイミングとしてはちょうどいいんじゃないかな」といった声もみられる。なかには、「家でフル充電したのに突然死してしまうこともあるし、周辺機器も破損してくる」と、現実2~3年での買い替えを余儀なくされるとの指摘もある。
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