2024年 4月 26日 (金)

優月心菜、TBS「歪曲報道」を告白 中川淳一郎氏「メディア擁護」で炎上

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   女子大生歌手の刺傷事件をめぐり、TBSのニュース番組のインタビューに応じたタレントの優月心菜さんが、歪曲された報道で被害を受けた、とツイッターやブログで訴えた。

   ネット上では優月さんに同情が集まるなか、ネット編集者の中川淳一郎さんがツイッターで優月さんを批判してメディアを擁護するような投稿をしたところ、炎上状態になっている。

  • 「TBSの取材、ニュースキャスターを見たみなさまへ。」優月心菜さんは2016年5月28日にブログでTBSの取材や番組に対する思いを綴った(写真は優月さんのブログのスクリーンショット)
    「TBSの取材、ニュースキャスターを見たみなさまへ。」優月心菜さんは2016年5月28日にブログでTBSの取材や番組に対する思いを綴った(写真は優月さんのブログのスクリーンショット)
  • 「TBSの取材、ニュースキャスターを見たみなさまへ。」優月心菜さんは2016年5月28日にブログでTBSの取材や番組に対する思いを綴った(写真は優月さんのブログのスクリーンショット)

「TV報道の恐ろしさ、身を持って体感しました」

   優月さんが出演したのは2016年5月28日夜放送の「情報7days ニュースキャスター」。優月さんは歌手、声優、漫画の原作などマルチタレント的な活動をしていて、過去には「地下アイドル」の経験もある。そのため、16年5月22日に東京都小金井市で起きたシンガーソングライターの女子大生が巻き込まれた殺傷事件に関する取材が殺到し、ちょっとした売れっ子になっている。この番組でも特集が組まれ、優月さんが登場。インタビューの発言が放送された。

   しかし、優月さんは放送終了後に、ツイッターやブログでこんなことを訴えた。

「テレビ取材を受けた、他の局は比較的きちんとした報道をして下さったので、TBSさんの対応にびっくりです。ショックでなりません」
「TV報道の恐ろしさ、身を持って体感しました」

   ツイッターなどによれば、まず自分を「地下アイドル」と紹介し、ファンとの撮影会をやっているような編集をしたことが「歪曲」ということのようだ。いずれも「昔に卒業している」としている。

「ファンの方と外で1対1で会って写真を撮ってもらったりとかしていましたね」

という発言部分を切り取る形で放送したことが、とくに気になった、とも指摘している。

   今回の特集は、アイドルやタレントが襲われる事件が続くのはなぜか、という検証で、結論としては握手会などによってタレントとファンの距離が近くなり、勘違いをしてしまうファンが増えたからなのではないか、というものだった。そのストーリーに合わせ、優月さんが2時間受けたというインタビューの中から都合のいいものが編集されたのだという。

   優月さんは、確かにファンと1対1の写真撮影はあったが、それは撮影会の団体や事務所、組織を通し行ったものであり、テレビではそこが省かれ、ファンを増やすためにいかにも危険で過剰なサービスをしてるかのような印象を付けられた、とした。

   この訴えにネットでは、

「テレビ、見てました。確実に間違って伝わっています」
「日本のマスコミがいかに嘘吐きかという事がよく分かる一件でございますね。都合良く勝手に作り上げて」
「『だってテレビだし』でだいたい話が終わってしまう昨今。すぐさまネットで本人によるネタバラシができるようになっただけマシというべきか」

などと同情が寄せられた。

   J-CASTニュースは5月30日、TBSに対し、優月さんが主張するような編集をしたのかどうかを取材したところ、翌31日に同局広報から、

「今回の件についてはお答えしません」

との返事があった。

「意図してない内容になっても、そう解釈されたんだな、としか...」

   こうした騒動にネット編集者の中川さんが、5月29日にツイッターで反応した。

   番組を見たが優月さんに悪い印象はまるでなかった。それなのに被害にあったと訴えれば同情は集まるものの、メディアにとって迷惑な話であり、今後は優月さんを起用する事はタブーになってしまった、という見方を投稿したのだ。

   中川さんは、

「マスコミに対して不信感を抱いたアイドルの方々や芸能人の方々は、一回そのことを表明することにより『面倒くさいヤツだな』と思われるリスクをお考えなのでしょうか」
「テレビや雑誌の編集に対して文句をつけたい気持ちは理解できます。しかし、『締め切りやべー』とか『うわっ、尺が短くなった...』みたいなことはあるわけで、編集がそれにより影響はされる。優月心菜さんについては、扱ってはいけないタブーになったと思いました。彼女のことは怖くて紹介できないですね」

と説明。ある団体や話題、人物を取り上げるとクレームが押し寄せそうなものに対しては「面倒くさいし、仕事にならねぇ」「取り上げないでおこう」とメディア側が判断するということが大きい、とも続けた。

   フォロアーからは、中川さんの発言が本意と違うように編集されたらどう思うのか、と質問されたのに対しても、

「意図してない内容になっても、そう解釈されたんだな、としかオレは思いませんけどね。いつもそんな感じです」

などと、メディアを擁護するような返答をしたのだ。

   この発言には賛否両論があり、

「中川氏は正直なんだろうけど、『文句言うような奴は報道空間から消すぞ』という恫喝を無自覚にやってのけちゃうのは全然ダメじゃん」
「この人のツイート見てると、あーやっぱマスコミってこういう意識で報道してんのね、と思ってしまう。 取材してあげる、報道してあげるって意識なんだよなあ」

などといった批判が出る一方で、

「中川氏の話が事実ならば、この内容をもってして『マスコミって本当にゴミだわ』としか言えない」
「中川氏、というのを心の片隅に置くと『見事な炎上着火だ...』という感想に落ち着くなぁ」

などと勉強になった、感心した、という声も出ている。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中