2024年 4月 30日 (火)

【あのネットサービスは今】(7)
モンスターSNSだった「Myspace」 アーティストとファンをつないだ全盛期

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   Facebookが世界を覆う以前の2000年代、最大手のSNSとして人々に親しまれていたのが「Myspace」だった。若い音楽ファンを中心に全世界で数億人が利用し、2006年には米国内においてはGoogleよりも多くの人が訪れ、120億ドルの価値があると言われた巨大サービスだ。

   しかし、2016年現在では、SNSといえばFacebookやTwitterが主流で、Myspaceには以前ほどの存在感は無い。全盛期にはGoogleすら凌いだかつてのSNSの王者は、どのような道のりを辿ったのだろうか。

  • 音楽ファンなどから親しまれたSNS「Myspace」のアイコン
    音楽ファンなどから親しまれたSNS「Myspace」のアイコン
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2億件のアカウントで音楽業界に影響力

   2003年にサービスを開始したMyspaceは、音楽とエンターテイメントに重点を置いていた。まずはミュージシャンたちにサービスを利用するように持ちかけ、プロモーションの場として曲のアップロードを促した。そうして蓄積された音楽コンテンツは、Myspaceの最大の武器となり、一般ユーザーが数多く集まり、2005年から2008年にかけて全盛期を迎えた。その時期、国内でも使った音楽ファンも多いだろう。

   「こんなアーティストをMyspaceで見つけた、そこから更にこういうのも見つけた」というような会話は、当時様々な場所で繰り返され、音楽ファンからの高い支持を得ていた。

   2006年にはアカウント数が1億を超え、2008年には2億になった。また、ミュージシャンとファンが交流し、新たな音楽の発見の場となったことで、音楽業界へも強い影響力を持つようになった。Myspace内で話題になったことがデビューに繋がったローカルアーティストもいた。

   日本版は2006年にソフトバンクと共同でサービスが始まった。海外で蓄積された膨大な音楽コンテンツと、ページのカスタマイズ性を武器にmixi全盛の日本市場に上陸した。

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