2021年 4月 17日 (土)

本で「もろちん」セーフです もちろん、校閲の見逃しです

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「まず見落とすことはありえない」

   今回の石持さんのケースだけではなく、「もろちん」という誤植が書籍に掲載されたことは過去にも複数回起きている。俳人の草野時彦氏が1981年に発表した『俳句十二か月』(角川選書)という書籍にも、

「季語はもろちん、初電話・・・(後略)」

という誤植が見つかる。また、経営コンサルタントの岡林秀明氏が2008年に発表した『最新内部統制の評価と監査がよ~くわかる本』の中でも、内部統制報告書の書き方を説明する中に、

「代表者はもろちんですが・・・(後略)」

という誤植があった。どちらも、たった一字が入れ替わるだけで、文章の意味が大きく変わっている。

   だが、校閲者が文章を何度もチェックしているにも関わらず、なぜ「もろちん」のような派手な誤植が出てしまうのだろうか。校閲者や編集者を養成する「日本エディタースクール」の担当者は16年10月11日のJ-CASTニュースの取材に対し、

「初歩的な校正ミスでしょう。プロの校正担当であれば、まず見落とすことはありえないと思います。『も』『ろ』『ち』『ん』と一字ずつチェックせず、一般の読者と同じように単語を追ってしまうから気がつかないんですよ」

と説明する。今回のようなチェック漏れが出てしまう理由については、(1)締め切りの問題で校正に十分な時間がとれない場合(2)校正・校閲の専門部署を置かず、編集者だけが原稿をチェックする出版社の場合――の2点が可能性として考えられるという。

   ただ、担当者は「誤植が1つもない本というのはほぼありません」とした上で、

「仮にミスがこの1か所だけならば、私は校正した人を責める気にはなりません。誤字脱字の内容よりも、1冊の書籍の中で誤字をどれだけ少なくできるかの方が重要ですから」

と話していた。

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