2018年 10月 17日 (水)

子どもを野菜大好きにする裏ワザ 「お小遣い」と「家庭菜園」作戦

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   「子どもに野菜を食べさせるようにするには、どうしたらいいの?」。健康にいいことがわかっているのに、肉やお菓子の方が大好きな子ども。ママさんたちのサイトでは必ず悩みの上位にランクされる大問題だ。

   最近、子どもに野菜を食べさせる画期的な研究が相次いで発表された。お小遣いで釣る方法と家庭菜園を手伝わせる方法だ。その効果はいかに。

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    子どもの時から土に親しむと野菜好きになる

ご褒美でも野菜を食べ始めれば美味しく感じる

   「お小遣い作戦」の研究をまとめたのは、米ブリガムヤング大学のジョセフ・プライス准教授のチームだ。2016年10月、医療経済学の専門誌「Journal of Health Economics」に発表した。

   この論文を報道した2016年10月18日付の米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、研究チームは次の方法で、小遣いを与える方法が子どもに野菜・果物を食べさせる習慣を身につけさせる効果があるか調べた。

   合計40の小学校の協力を得て、1~6年生約8000人を対象に、1日の昼食時にサラダやリンゴ、モモ、パイナップルなどの野菜・果物を少なくとも1回食べた生徒には、25セント(約25円)のトークン(代用硬貨)を与える制度を作った。トークンは学校の売店で使えるようにした。この方法を延べ1年半にわたり各学校で続けてもらい、生徒たちの様子を記録した。「お小遣い期間」の長さは、各学校に任せた。

   その結果、各学校とも実験開始後に野菜・果物の摂取量が劇的に急増した。「お小遣い期間」を3週間行なった学校では、野菜・果物の摂取量が実験終了後に実験前より21%増えた。「お小遣い期間」が5週間だった学校では、効果はさらに大きく、実験終了から2か月たった後でも44%増えた。「お小遣い期間」が長いほど、野菜・果物を食べる習慣が身につくのだ。

   プライス准教授は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の取材に対し、こう語っている。 「私は自分の息子に、ご褒美をあげて野球のボールを打つ練習をさせたものです。息子は練習をすればするほどうまくなり、野球が好きになりました。それと同じで、小学生は野菜を頻繁に食べれば食べるほど野菜が好きになりました。好きにさせるきっかけは、おカネ以外のご褒美、例えば遊び時間を増やす方法でもいいと思います」

そういえば農家の子は野菜が大好きだから...

   一方、「家庭菜園作戦」の研究をまとめたのは、米フロリダ大学のアン・マシュズ助教授らのチームだ。2016年9月、栄養学の専門誌「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」(電子版)の2016年9月号に発表した。

   論文によると、この研究は全米で8つの大学が参加した「Get Your Fruits and Vegetables」(ゲット・フルベジ=果物と野菜を食べよう)運動の1つ。高校生や大学生への事前の意識調査で、農家出身の学生や、子どもの頃に家庭菜園の経験のある学生が野菜を多く食べていることに着目した。

   そこで、マシュズ助教授らは「ゲット・フルベジ」プロジェクトに参加している1351人の学生を次の4つのグループに分け、日頃の食生活で野菜・果物を食べている量を調査した。

(1)子どもの頃に菜園をやった経験のある学生。
(2)現在、菜園をやっている学生。
(3)子どもの頃から現在にいたるまで菜園を続けている学生。
(4)一度も菜園の経験がない学生。

   その結果、子どもの頃か現在、菜園経験がある学生は、まったく経験がない学生に比べ、野菜・果物を食べる量は平均で20.8%も多かった。

   マシュズ助教授は「親が菜園をやっていても、学生自身がそれを見ているだけで手伝わなかった場合は、野菜・果物の摂取量は変わりませんでした。実際に野菜・果物を育てる体験をすることが重要なのです」とコメントしている。

   「お小遣い」にしろ「家庭菜園」にしろ、そう難しい方法ではない。試してみてはいかが。

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