2024年 5月 6日 (月)

わが子のスマホをチェックしますか いじめやネット犯罪の元を断つには

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普段から何でも話せる親子関係を築く

   神奈川県の40代男性も中学1年生の息子には既に「スマホデビュー」させている。息子は、メールは使っていないが、LINEは友人とのコミュニケーションで頻繁に活用しているという。そのやり取りは妻が確認する。事前に「内容をチェックする」と「宣言」していたので、親子間でけんかになることはない。もし友人から好ましくない発言が書き込まれたら、「学校でうまくいっているの」と息子に深く質問するそうだ。「息子は『母親はうるさいものだから仕方ない』とあきらめ気味なので、ほどよく収まっている感じ」と、男性は明かした。

   別の40代男性は、小学3年生の息子にスマホを持たせている。この年齢だと、周りでスマホを使ってる友人は少ない。今は親との連絡やインターネット検索、「ポケモンGO」を楽しむといった用途に限られるが、今後同世代の友人とやり取りをするようになれば「(息子と)合意をとって内容確認をすると思います」。

   母親の意見も聞いてみた。30代女性は小6、小4と2人の娘いずれにもスマホを与えていない。今後持たせたら、本人に内緒で盗み見ることはしないが、スマホにより起こり得る危険性はあらかじめ教えるつもりだと話した。

   今のところ、娘たちが学校生活で悩んでいる様子は見られない。それでも「2人には『何でも話して欲しい、私達(両親)に言わなくなるのは一番避けたい』と伝えました」と言う。親子で食事をとりながら、父や母の側から自分たちのことを包み隠さず話す。また母親の場合は、娘たちが寝る前に毎晩その様子をチェックして変化を見逃さないようにしている。

   こうした日々のこまめな配慮やコミュニケーションを積み重ねて、話しやすい環境を築いていけば、万一スマホという閉じた空間でトラブルが発生しても、子どもは親を信頼して胸の内を明かしやすくなるだろう。

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