人気のスナック菓子「ベビースターラーメン」の公式キャラクターとして活躍してきた男の子「ベイちゃん」が、2016年いっぱいでの引退を宣言した。妹の「ビーちゃん」もいっしょに辞める。「ベイちゃん」と「ビーちゃん」の突然の引退に、東京・渋谷では2016年12月13日朝にスポーツ紙が号外を配布。手にとって落胆する人が現れたほか、インターネットにも惜しむ声が殺到した。「中国風」コスチュームで人気「ベビースターラーメン」の製造元である、おやつカンパニーは、商品の公式キャラクター「ベイちゃん」と「ビーちゃん」が年内に引退すると、2016年12月13日に発表した。すると・・・「うそやろ。なんで引退?」「引退してどないすんのや。ええやん、今のままで。何でも変わればいいってもんちゃうぞ」「ベビースターというだけで、すぐにその子の顔が浮かんだわ」「キャラクターの顔とベビースターとがピッタリだと思うんだけど。名前は知らんかったけどw」「なんか、さびしい・・・」インターネットには、こんな悲しみや惜しむ声が続々と寄せられた。なかには、「40年前くらいかな。橙色の袋に女の子の顔だったよね。よく食べたわwww」「凄い商品になったよなぁ。テレビCMはやるは伊勢志摩サミットの土産にもなって」と、「ベビースターラーメン」がなくなるのと勘違いしているような声や、「リニューアル向けに新キャラの登場やろ。宣伝、宣伝」と、冷めた声もないわけではないが、「不安」な声が広がり、ちょっとした騒ぎになっている。おやつカンパニーにも直接、「なぜ、引退するのか」「辞めないで」「30年間、ありがとう」などの声が寄せられた。2016年12月13日、同社はJ‐CASTニュースの取材に、「さままざな声をいただいております。約30年にわたり、『こんなにも愛されてきたんだな』と改めて感じました。本当に感謝しています」と話している。ちなみに、「ベイちゃん」「ビーちゃん」は引退するが、ベビースターラーメンの製造・販売は続ける。ベイちゃん「あっという間の30年」とコメントベビースターラーメンは、1959年に「ベビーラーメン」(前身の松田食品が製造)の名称で発売した味付きフライ麺のスナック菓子。現在、年間2億食を生産。海外にも進出している。子どもの頃のおやつや、遠足や修学旅行のお供として、誰でも1度は食べたことがあるのではないかと思うほどの人気だ。発売当時はオレンジ色のパッケージに女の子のキャラクター(名前はとくにない)が描かれていたが、1971年に現在の名称に変更。88年にパッケージデザインを刷新したのを契機に、男の子のマスコットキャラクター「ベイちゃん」を採用。2000年には妹として「ビーちゃん」がデビューした。おやつカンパニーによると、兄妹は東京都在住の10歳と8歳で、父は作家、母はデザイナーの設定という。子どもが手にとりやすいよう、パッケージから「ラーメン」をイメージできて、味の想像できるよう、たとえば主力の「チキン味」ではベイちゃんが中国風の服、ビーちゃんがチャイナドレスで登場したり、また「関西だししょうゆ味」ではベイちゃんがねじり鉢巻き姿で登場したり、「カレー味」ではターバンを巻いたりと、フレーバーや季節、ご当地(地域限定品)にあわせて、さまざまなコスチュームをまとってきた。そんな姿がかわいらしく、約30年間にわたってベビースターラーメンの「顔」として愛された。気になるのは、「なぜ、引退するのか」だ。おやつカンパニーは、「それ(引退理由)は、お話しできません」と、ヒミツという。同社は、「(皆さんに愛されていたことは)十分に承知しています」と話すものの、「ベイちゃん」「ビーちゃん」兄妹の引退撤回はないようだ。今後のキャラクター展開について、おやつカンパニーは「公表できるタイミングになったら、順次お知らせします」と話した。同社のホームページには、「ベイちゃん」の引退コメントが掲載されている。そこには、「僕たちも、新しい時代へとバトンタッチしていくことを決めました」とあり、最後に「あっという間の30年。本当にありがとうございました」と結ばれている。
記事に戻る