東京・港区の路上を歩いていた会社役員の男性(39)と部下の男性(22)が、モヒカンと丸刈り頭の2人組の男にハンマーのようなもので襲われ、現金約20万円が入った財布を奪われた――2016年12月20日夕に起きた、こんなあらましの強盗傷害事件が、いまインターネット上で妙な注目を集めている。加害者とみられる2人組の特徴的な風貌を受け、ツイッターなどに「リアル北斗の拳」「マッドマックスみたいな世界」といった反応が相次いでいるのだ。モヒカンが「トレンドワード」に警視庁の発表によると、事件は東京メトロ虎ノ門駅近くの路上で起きた。被害にあった会社役員の男性らは、2人組に無言のままハンマーや素手で顔を殴られ、顔や鼻を骨折するなどの重傷を負ったが、命に別状はないという。2人組は財布を奪った後現場から逃走し、警視庁愛宕署が強盗傷害事件として捜査している。1人は30~40歳で髪型は丸刈り、もう1人は30歳くらいで茶色いモヒカン刈り、白いマスク姿だったという。こうした事件の内容が報じられると、ネット上では、マンガ『北斗の拳』や映画『マッドマックス』と絡めた投稿が続出した。どちらの作品も、モヒカンやスキンヘッド姿の荒々しい男たちが、善良な市民を襲ったりする終末的な世界観で知られる。どうやら、今回の2人組の「丸刈り、モヒカン」という風貌や、襲撃時に使われたとみられる「ハンマー」といった要素から、「マッドマックスや北斗の拳が現実になった」と考えるネットユーザーが多かったようだ。実際、ツイッターやネット掲示板にも、「モヒカンの強盗てマジ北斗の拳の世界やん・・・」「モヒカンがハンマーで強盗してたら北斗の拳にしか見えない」「エッ?モヒカン?新橋はマッドマックスなの?」といった投稿が数多く寄せられている。21日昼には一時、ツイッターの「トレンドワード」にも「モヒカン」という言葉が登場していた。
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