2018年 11月 16日 (金)

日本海側でなぜ「大火」多いのか 糸魚川は「フェーン現象」で炎広がる?

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   新潟県糸魚川市を襲った大火は、出火から1日半たった2016年12月23日16時30分ごろ、鎮火した。約150棟、4万平方メートルを焼いた糸魚川大火。その原因は「フェーン現象」にあるのではないか、と推測されている。

   12月22日の糸魚川市は、最大瞬間風速24.2メートル(12時10分ごろ)。その強風をおこし、より延焼させたのが、フェーン現象だというのだ。

  • 延焼する糸魚川市街地(写真:毎日新聞社/アフロ)
    延焼する糸魚川市街地(写真:毎日新聞社/アフロ)

気象予報士「台風並みの乾いた熱風」

   フェーン現象は、風が山を越えるときに起きる。山越えで空気中の水分が減るため、乾いた風が抜けるのが特徴だ。今回の糸魚川でも、日本海に抜けた乾いた南風が、火災を広げる原因になったのではないかと考えられている。

   これまでも日本海側では、たびたびフェーン現象が原因とみられる大火が起きている。1952年の鳥取大火(鳥取県)や、56年の魚津大火(富山県)が、その代表例だ。新潟市でも55年の新潟大火をはじめ、大規模火災が複数回起きている。

   大火鎮圧から1夜あけた23日は、朝からテレビ各局のワイドショーが、この話題を取り上げた。各局とも被害拡大の要因として、強風による「飛び火」、木造家屋の密集、消火用水の不足を挙げていた。

   強風とフェーン現象の関連も伝えられ、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、気象予報士の蓬莱大介さんが、「台風並みの、しかも乾いた熱風が、南から北へ吹いた」と説明した。

40年前の「酒田大火」は...

   都市大火が起きるのは、1976年10月以来40年ぶり。その際の酒田大火(山形県)も強風が原因だったが、フェーン現象とは少し違ったようだ。元気象庁天気相談所長の宮澤清治氏は、「季刊 消防科学と情報」(2005年秋号)のコラムで、酒田大火を振り返っている。消防防災科学センターの情報サイト「消防防災博物館」に転載された、その一節を引く。

「今回の酒田大火は、発達した低気圧が通過したあとで吹く、いわゆる吹き返しの強い北西風が火災を拡大させた。当夜、東京の気象庁には取材の電話が殺到し、予報官はフェーン現象による大火でないことを説明するのに一苦労した」

   いずれにしても、乾燥する冬は、火事が起きやすい。糸魚川と同じ12月22日には、東海道新幹線の沿線火災の影響で最大約2時間の遅れが出た。23日も新潟市中心部の住宅が火災に見舞われている。

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