「cher」22年の歴史に幕 ファン「ほんと悲しい」

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   20代女性から人気を集めるセレクトショップ「cher」(シェル)が、2017年中に国内店舗をすべて閉店する。

   ブランドを象徴する商品と言えば、ハートマークのあしらわれた可愛らしいエコバッグ。そうした商品の閉店後の行方は未定だが、「ほんと悲しい」とネットで惜しむ声が相次いでいる。山崎嘉子社長は、閉店を告知するブログで「店もある意味『生きもの』だと思います」と胸の内を綴る。

  • 「エコバッグ」で一世を風靡(写真はcherの代官山店、17年3月6日撮影)
    「エコバッグ」で一世を風靡(写真はcherの代官山店、17年3月6日撮影)

社長「自分たちのやるべきことはやりきった」

   「どこからお話をしたらいいのか、わたし自身まだ迷っています」――山崎社長は17年3月1日のブログでこう前置きし、東京・代官山にある旗艦店を3月末で閉めると伝えた。

「趣味の延長で遊ぶように楽しく働いてきました。仕事そのものが私生活と分かちがたく結びついていて、夢の中ですら仕事をしていた22年間でした」

と振り返りつつ、

「店もある意味『生きもの』だと思います。物事には始まりがあり、終わりがある。それは、悲しいことではなく、自然の理なのだと思うのです」

と説明。閉店の理由は詳しく明かしていないが、ショーやカタログ、ムック本の発売、店舗移転、オフィス建設といった画期となる出来事を挙げ、

「もう自分たちのやるべきことはやりきったかな」

と綴る。

   なお、16年12月に立ち上げたばかりのブランド「MALION」(マリオン)はシェルから独立、鎌倉にあるもう1つの実店舗「Cher Shore」(シェルショア)は8月まで営業を続ける予定だという。

   シェルの歴史は、アパレルショップが軒を連ねる「原宿キャットストリート」裏手の小さな店から始まった。脚を細く見せられる、アメリカ発のタイトなジーンズ「アールジーン」をいち早く取り扱い、ファッション好きから注目された。

   勢いに乗って、1997年には「FRUIT CAKE」(フルーツケイク、2015年に終了)、2001年には「BIANCA'S CLOSET」(ビアンカクローゼット、同)といったブランドを設立。個性的な品ぞろえと世界観でファンを魅了してきた。

『sweet』コラボの衝撃度

   しかし、一番の「ブレークスルー」は、やはりオリジナルのエコバッグだろう。07年に発売し、「cher」の文字と赤いハートマークが印象的なシンプルかつ可愛らしいデザイン、1000円前後の手頃な値段、頑丈な素材(布製)で、若い女性に大ヒットした。

   さらに、08年に女性誌『sweet』(スウィート、宝島社)の付録としてエコバッグと同じデザインのランチトートが登場。以後、同誌とのコラボレーション付録を続々送り出した。エコバッグや付録は一時、オークションサイトで偽物が販売されるなど、社会現象ともなった。

   それだけに、閉店の一報を聞いたファンらはツイッターで

「ほんと悲しい」
「よく友達の買い物について行ったなぁ」
「時代は流れますなぁ」

と懐かしむ声、惜しむ声を寄せている。

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