2024年 4月 26日 (金)

ガス自由化が目前 これから起きる変化

電力より小さい市場規模

   中部電力と九州電力も、それぞれ地元の都市ガス大手の東邦ガス、西部ガスよりも割安な料金プランを発表している。大手電力には「2016年4月の電力小売りの完全自由化で、大手ガスに顧客を奪われた」との思いが強い。これに対抗し、ガス会社は電気料金とセットでさらなる割引料金を発表するとみられ、両者の顧客争奪戦の活発化が期待される。

   もっとも、全国の都市ガス利用者は約2900万世帯、市場規模は約2兆4000億円で、電力の約8兆円に比べると小さく、大都市圏に偏っているのが特徴だ。都市ガスは1995年以降、電力と足並みをそろえる形で自由化が進んだが、液化天然ガス(LNG)の輸入が大手電力と大手ガスに限られることもあり、電力に比べると異業種からの新規参入が難しく、今後の課題になりそうだ。

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