2024年 5月 7日 (火)

WBC、高須院長またも予言的中 侍ジャパン「敗退」、痛恨の1投

黒田が首をかしげた1球とは

   千賀は7回表、好投した菅野のバトンを受け継ぎ、ホスマーとマカチャン、ポージーの5、6、7番を三者三振に切って取った。8回表も最初の8番・スタントンを空振り三振に仕留めて四者連続三振とここまで完璧。しかし、続く9番・クロフォードに右前安打を打たれたところで、問題の場面は訪れた。

   1死1塁。打席には1番のキンズラー。150キロ超の直球を真ん中高め、内角高めに続けファウルに取り、ボールカウント0‐2に追い込んだ。3球目に投げた変化球は、捕手・小林誠司が構えたど真ん中へ。キンズラーにバットの芯で捉えられ、左中間フェンス直撃の2塁打を痛打された。

   解説席の野球解説者・黒田博樹氏はこの1球について、

「あのカウントからスライダーにいきますかね?見た目はスライダーに見えたのですが...カウントとしては、ボール球ということで投げたのかも分からないですけど...」

と首をかしげた。

   実況のアナウンサーが「それが多少甘く入ってしまった、と」とたずねると、黒田は

「でも千賀の持ち球であるフォークボールでもよいカウントでしたから、ちょっともったいなかったですね」

と苦言を呈した。

   西本も同様で、「もう少しで本塁打という当たりだった。あの時、捕手の小林は真ん中付近に構えていたように見えた。1球ボール球を使える場面。中途半端な勝負になってしまった」と振り返る。

「バッテリーからすればすごく悔いの残る1球になってしまったと思う」

   解説を担当した野球解説者の槙原寛巳氏は試合後、

「日本のピッチャーのすごさを見せてもらった。どんどんインコースに(投げて)いったじゃないですか。あれで負けたらしょうがない」

と奮闘した投手陣をたたえた。今更どうあがいても、日本が2大会連続で準決勝敗退を喫した事実は変わらない。

   09年大会の優勝を知る男、米大リーグ・マリナーズの岩隈久志投手も、インスタグラムで

「日本代表、素晴らしい戦いでした。良い試合をありがとう!本当にお疲れ様でした!皆で選手たちを讃えましょう!」

と述べている。

   これで決勝のカードは、唯一全勝を守るプエルトリコと、アメリカの組み合わせとなった。

「決勝戦ではプエルトリコが勝つよ」

   高須院長の予言は決勝も的中するだろうか。

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