「3000円もらいました」。シャープの公式ツイッターにとても悲しげに感じられる一文が綴られた。フォロワーから「3000円で買えるSHARP製品って何かありますか?」と聞かれると、「電卓ですかね」と答えた。シャープ製品では「電卓」が買えるシャープは2016年、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業に買収され、構造改革を進めている。戴正呉社長は「感謝のしるし」と書かれた封筒を国内の全社員約2万人に配るというメッセージを2017年3月31日に出した。封筒には一律3000円が入っている。これは国内の構造改革にメドがついたことによるねぎらいだ。経営危機によって忘年会のようなものが開けなかったため、「同僚との親睦」「家族へのねぎらい」などに使ってもらいたいとしている。総額は6000万円程度になる。シャープの公式ツイッターは3月31日、「3000円もらいました」とツイートした。何か悲しげに、寂しげに見える一文だったため、「3000円で買えるSHARP製品って何かありますか?」という質問があり、「電卓ですかね」と答えた。「そういえば『信賞必罰』まだ分かんないんですね」との質問には、「あれはまだです」と返した。元気付けようとしたのかフォロワーは、「おめでとうございます」「東芝の社員に自慢しようぜ!」などと思い思いのリプライをしている。構造改革が進んでいる印だと喜ぶ声もネット上の掲示板には、ケタが一つ違うのではないか、といった哀れみの書き込みで溢れている。「今時、3000円じゃ小学生でも喜ばんで」「逆に心配の種になるような金額だな」「3000円とか逆にやる気無くすよな。擁護してる奴いるけどどんだけ社畜なんだよ」一方で、「金額は関係ないよ、優しさがいいんだよね」「赤字で首が回らなかった会社だったと思うと感慨深い。6,000万くらい屁でもないくらい黒字になったということだろ?」などと実は明るい話題なのだとシャープを擁護する人もいる。
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