2024年 4月 18日 (木)

「congratulations Yuzuru!!!」 憧れの「皇帝」プルシェンコも祝福

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   フィギュアスケート男子のトリノ五輪(2006年)金メダリストで、「皇帝」の異名を持つエフゲニー・プルシェンコ(34=ロシア)が2017年4月2日、インスタグラムで羽生結弦(22)の世界選手権の優勝を祝福した。

「Once again you proved , that you are great champion, coming back from 5th place to take the gold, congratulations Yuzuru!!!(君は5位から返り咲いて金メダルを獲り、素晴らしいチャンピオンであることを改めて証明してくれた。おめでとう、結弦!!!)」
  • 14年4月24日撮影時。右手に光るのはソチ五輪の金メダル。
    14年4月24日撮影時。右手に光るのはソチ五輪の金メダル。
  • 14年4月24日撮影時。右手に光るのはソチ五輪の金メダル。

3月末に現役引退を表明

   プルシェンコは3月31日、現役引退を表明したばかりだった。タス通信によると、ロシアのスポーツ専門チャンネルで、17年の平昌五輪について「選手として出場しない」と表明し、「私は選手生活を終えた。間に合えばコーチとして選手と共に行くかも知れない」と述べたという。

   そんなプルシェンコを尊敬してやまないことを、羽生は以前から公言している。14年のソチ五輪では、個人戦で金メダルを獲得したうえ、団体戦でプルシェンコと同じリンクに立つという「土産」も持って帰った。試合後のインタビューで、羽生は「実際、彼は僕にとって脚が震えるような憧れの存在です。とにかくこの舞台で一緒に滑れたことが、本当に嬉しいですね」と語っていた。

フェルナンデスに16年の「借り」返す

   羽生は4月1日のフリーで、歴代最高得点の223・20点をマークする演技を披露し、ショートプログラム(SP)5位からの逆転優勝を成し遂げた。試合後のインタビューでは、今大会で自信をつけた反面、課題も見つかったと振り返った。

「4回転4本とトリプルアクセル2本で、コンビネーションをすべて後半に持ってくるという構成を試合でやり切れるという自信がついたのは大きい。ただショート、フリーともにそろえるということが一番大事だと思うので、そういう意味ではまだまだだと実感している」

   解説者の佐野稔氏はスポーツ番組「Going! Sports&News」(日本テレビ系)に出演し、羽生の勝因に「4回転サルコーと3回転トウループの連続技の見事な成功」を挙げた。羽生が今季、出場した5戦のフリーで一度も決められなかった技だ。

   佐野氏はその上で、

「実はね、(羽生は)去年、大逆転でフェルナンデスに負けている。そこは忘れていないと思いますよ」

と指摘した。

   羽生は16年の世界選手権で、SPで110.56点と首位に立ち、一時は2位フェルナンデス(スペイン)を12.04点リード。だがフリーで、4回転サルコーを始めとしたジャンプを次々と失敗し、フェルナンデスに逆転を許した。終わってみれば、19.76点の大差がついた。

   偶然にも1年後、羽生は同じような展開でその悔しさを晴らした。今度はSPで、羽生が首位フェルナンデスに10.66点離されたが、フリーで見事、大逆転優勝を果たした。

   元フィギュアスケート選手の村主章枝氏はツイッターで

「羽生選手、良かった点は力配分だったと思う。前半少しスピードが抑え気味だったと思うが、作戦だったと思う。力の出し方に緩急をつけ過ぎず、また中間あたりでの休息の取り方が、後半、エネルギー切れにならなかった点だと思う。精神的にも、とても落ち着いていて冷静だったと思う」

と解説し、「近年、日本男子フィギュアのレベルは、驚くぐらい上がりましたね~~。 世界のレベルもそうだけど」と述べた。

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