2024年 5月 8日 (水)

嗅覚の衰え早期発見を エーザイが識別テスト発売

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保険薬局や自治体向け「ポケット嗅覚識別テスト」

   「嗅覚識別力の変化には、自覚症状が乏しいといわれている。『アップシットシリーズ』の使用により、においを嗅ぎ分ける力の変化を客観的に確認することで、体調や心理的状況の変化に気づくきっかけとなる」とエーザイ。

   「アップシットシリーズ」は、米センソニックス・インターナショナルが開発、エーザイが日本での独占的販売権を獲得し国内市場向けの改良を加えた。「ポケット嗅覚識別テスト」はマイクロカプセル化した 4 種類のにおい成分を台紙に塗布した嗅覚識別テスト。嗅覚識別力を 3 分程度で確認できるという。

   ストックホルム大学の研究報告を報じた英紙「テレグラフ」のウェブサイトの記事(17年3月22日公開)によると、これまでに、米フロリダ大学、同ハーバード大学などが嗅覚と加齢の関係について実験などを実施している。

   それによると、フロリダ大学の研究は、落花生のにおいをかぎわけられる距離によってアルツハイマー病と診断できる可能性があると報告。左の鼻孔を右の鼻孔より6センチ以上落花生を近づけなければならない場合は同病と診断されるという。

   ハーバード大学の研究では、アルツハイマー病の患者は、レモンやミント、イチゴなど一般的な10種類をかぎわけることが困難だったと報告されている。アルツハイマー病では、血管のプラークが脳細胞をふさぎ脳の嗅神経を傷つけているとみられる。

   しかし、専門家らによれば、嗅覚の衰えは副鼻腔炎などの可能性もあるので、一時的なものについては慌てることはないという。

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