2024年 4月 24日 (水)

広島、巨人3タテで破竹の10連勝 早くも優勝が見えてきた

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   広島が絶好調である。巨人をたたきのめして12試合で10勝に一番乗り。早くも優勝の可能性が大となった。

   広島の巨人3連戦(2017年4月11-13日)での強さは圧巻だった。スコアは9-6、9-5、11-5。この時点で1分けをはさんで10連勝である。

  • 広島は開幕以来、驚異的ペースで勝ち進んでいる(広島カープ公式サイトより)
    広島は開幕以来、驚異的ペースで勝ち進んでいる(広島カープ公式サイトより)
  • 広島は開幕以来、驚異的ペースで勝ち進んでいる(広島カープ公式サイトより)

黒田でさえ「こんなに強くなったとは」

「こんなに強くなったとは...」

   解説者に転身していた黒田がそう言ったほどの戦いぶりだった。黒田は昨年、広島を優勝に導いたヒーローだったが、離れて見て想像以上の強さに感動したようである。

   とりわけ第3戦は圧巻の逆転劇だった。

   この試合は8回を終えたところで巨人の5-4。9回表の広島は先頭打者が本塁打を放って同点に追いつくと、四球を足がかりに攻め続け、8番打者の3点ホームランなどで一挙7点。

「巨人の勝ちパターンだったが、そんな中で打撃陣が力を出した」

   緒方監督の落ち着いた言葉に自信がうかがえた。対照的に巨人の高橋監督は言葉もなかった。

   3連戦を振り返ると、広島は得点29、安打37、本塁打7(巨人は16、26、4)で、1イニングの得点は7、6、4(2度)と大量点(巨人は3点3度)でも圧倒した。投手も広島の先発は5、7、7イニングと役割を果たしたのに対し、巨人は菅野が6回途中までと頑張ったが、あとは3、1回1/3。投打とも力の差がはっきりしていた。

あとは7勝6敗ペースで優勝できる

   この3連戦が始まる前、広島の7勝1敗1分けに対し、巨人は6勝2敗。それが3日間で大差がついた。まだ序盤の序盤ではあるけれども、広島の12試合10勝というのは大きな意味を持つ。

   10年から昨年までのセ・リーグ優勝チームの勝利数は平均81勝。うち70勝台は3度もある。広島は残り131試合で70勝を挙げれば80勝に届く。7勝6敗のペースは今年の広島にとって十分クリアできる数字だ。

   首位に立ったチームの戦い方がある。

・2位チームとの試合に全力を尽くす。3連戦で2勝1敗なら差は開く一方で、1勝2敗でも傷は浅い
・5、6位チームに確実に勝つ

   V9時代の巨人はそういう戦いをした。

「2位に勝っても最下位に勝っても同じ1勝だ。どちらの確率が高いか。最下位の試合だろう。取りこぼしを防げばよい」

   川上監督の言葉だ。リーグ戦の特徴に沿った戦いをしていたわけで、極端にいえば、2位に負けても下位に勝っておけば被害は小さいということである。

   巨人は本拠地で赤いユニホームの広島の引き立て役に回ったショックは大きい。文字通り赤っ恥をかかされた格好で、開幕5連勝の勢いがいっぺんに吹き飛ばされてしまった。今後の注目は広島のつまずきに絞られるだろう。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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