2024年 5月 2日 (木)

疲れがとれないのは脳の慢性疲労 実は危険!「やりがい」と「達成感」

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「達成感」の喜びが脳のサインを隠してしまう

   自信たっぷりだったAさんは、なぜ疲労度が一番高いのだろうか。番組スタッフは仕事終了後もAさんに密着した。Aさんは寄り道せずに夜8時に帰宅。夜10時過ぎ、トレーニングウエア姿で玄関から出てきた。

Aさん「これから走ってきます。毎日夜に40分ランニングをするのが日課です。一度決めたことはやり続ける性分なので...。毎日の習慣ですから、走らないと気分が悪い」

   実はAさんのこの性格が脳疲労の原因だった。仕事中もやり続ける性分を発揮する。昼休みも仕事を続ける、夜もランニングを続ける。そして、決めたことをやり遂げた時に「達成感」の喜びを味わう。この「達成感」こそが危険だと片岡医師は指摘する。

片岡医師「『達成感』の喜びが、実際は疲労がたまっているのに、感じにくい体質を作ってしまいます。物事を達成すると、脳の前頭葉から快感の報酬が出ます。このため、脳の別の部分が出していた疲労の前兆のサインがかき消されてしまいます。これを『マスキング』(マスクで覆い隠す)と呼びます」
三宅裕司「疲れても、もう少し頑張れば乗り越えられるよ、という日本人が大好きな考え方ですね。私の演劇活動なんか全部それですよ」
片岡医師「やりがい、達成感、大きな喜び...。それが良くないのです。『何かを達成した後は、疲れなんか吹き飛んじゃう』といいますが、それはウソです。疲労がある状態なのに、『マスキング』によって感じなくなっているだけ。そのまま放置すると、重篤な慢性疲労になってしまいます。3つのサインを早めにキャッチし、休んだり、気分転換をしたりすることが大切です」
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