2024年 5月 1日 (水)

好調サイゼリヤを支える 「客単価に勢い」呼ぶ戦略

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「200円を下回るデザートへの消費者の反応がいい」

   4月12日に業績予想と同時に発表した2017年2月期連結中間決算は、売上高こそ前年同期比0.3%減の705億円だったが、営業利益は44.2%増の46億円、純利益は59.9%増の31億円と大幅な増益を記録した。

   サイゼリヤといえば、看板メニューの「ミラノ風ドリア(税込み299円)」のように、イタリアンレストランと言うには格安な税込み300~500円程度の商品が最大の売りだ。堀埜一成社長は4月12日、記者会見で「200円を下回るデザートへの消費者の反応がいい」と強調した。このデザートは1つの例だが、比較的安いメニューを客が複数注文して食事する傾向が高まり、客単価が上がっているのは事実だ。既存店の客単価は2017年2月までの半年間で、前年同期比1.2%増えた。前年同期がその前に比べて0.6%増だったことを見ても、客単価の面で勢いがついているのは間違いない。こうした勢いを見て、みずほ証券が目標株価を3300円から3600円に引き上げるような動きも出ており、市場の評価が高まっている。

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