2019年 1月 21日 (月)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 
金正恩への「アメとムチ」めぐり揺れる評価

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   トランプはなぜ、金正恩を持ち上げるのか――。北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長に対するトランプ大統領の発言が、アメリカで物議を醸している。

   トランプ大統領は2017年4月30日に放送されたCBSテレビのインタビューで、金委員長は「正気かどうかわからない。だが、父親の死去で権力を継いだ時、26、27歳の若さだった。権力を奪おうとする人たちがたくさんいただろうに、そのなかで生き残ってきた」とし、「(同委員長は)a pretty smart cookie(なかなかの切れ者だ)」と話した。

  • 金委員長を「なかなかの切れ者だ」と評したトランプ大統領(C)FOMOUS
    金委員長を「なかなかの切れ者だ」と評したトランプ大統領(C)FOMOUS

「そんな人間をsmart cookieと呼ぶとは」

   さらに5月1日にはブルームバーグ通信のインタビューで、「(金委員長と)会うことが適切なのであれば、会うつもりだ」と会談の可能性を示し、「I would be honored to do it.(もし会談を行うことになれば、それはそれで光栄だ)」と語った。

   先日、私が東京で出会ったコロラド州在住のアメリカ人男性(29)は、「人としてトランプという人間に、ますます嫌悪感を抱くようになったよ」と憤りを隠せない様子だ。

「金氏は自分の叔父を処刑し、(今年2月には)金正男氏を殺害した疑いがもたれている。しかも、自国民を飢餓に追い込む独裁者。そんな人間をsmart cookieと呼ぶとは。アメリカは世界中からますます敬意を払われなくなる」

   ミネソタ州に住む60代のアメリカ人女性も、「北朝鮮はごく最近、ホワイトハウスを破壊しようとする画像を公表したばかり。そんな人間に『光栄』などという言葉を使うなんて、考えられないわ」と憤慨する。

   また、北朝鮮問題に対応するためにアジア諸国との連携を求めて、トランプ大統領がフィリピンのドゥテルテ大統領をホワイトハウスに招待したことにも、批判が高まっている。ドゥテルテ氏は、麻薬犯罪容疑者の殺害を指示したなどとされているからだ。

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