2024年 5月 7日 (火)

PM2.5の健康被害はビタミンBで防げる 汚染空気を吸い込む「人体実験」で立証

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ホウレンソウ、魚介類、レバーに多いビタミンB

   実験の参加者が飲んだサプリには、葉酸(ビタミンB9)、ビタミンB6、ビタミンB12が含まれていた。葉酸は、造血作用やDNA形成など体の重要な働きに欠かせない栄養素だ。胎児の発育のため妊婦には必須といわれ、ホウレンソウ、ブロッコリー、菜の花などに多い。ビタミンB6は、アミノ酸を体内で作る働きがあり、免疫機能の維持に欠かせない。皮膚、髪、歯の成長を促進し、不足するとアレルギー症状を起こす。カツオ、マグロ、サンマ、牛レバーなどに多い。ビタミンB12は、葉酸と協力して造血作用を行なう。鶏レバー、カキ、サンマ、アサリなどに多い。

   こうしたビタミンB群になぜ、PM2.5の健康被害を減らす効果があるのか。研究チームのアンドレア・バッカレリ教授はこうコメントしている。

「PM2.5を吸引すると、体にどんな悪影響を与えるか、メカニズムは明らかではありませんが、血液を通じて微小粒子が肺や心臓に入って炎症を起こし、細胞が変異し健康を損なうという報告があります。ビタミンB群が血液の免疫機能を高め、炎症を防いでいる可能性があります。特に大気汚染がひどい地域では、早急にビタミンB群を使った予防措置を導入する必要があるでしょう」
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