TOKIO捕獲の古代魚ラブカ 食べるとアノ魚そっくり

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   日テレ系番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の中で、アイドルグループ「TOKIO」のメンバーらがナゾの古代ザメを捕獲したことが報告され、ネット上で驚きの声が上がっている。

   グロテスクな姿のサメは、大きく開けた口から鋭い歯が無数に見える。「なんだこれは!」「うわ~、気持ち悪い!」。

  • 八景島シーパラダイスでは2016年4月にラブカの仔魚を展示
    八景島シーパラダイスでは2016年4月にラブカの仔魚を展示

映画「シン・ゴジラ」では、第2形態のモデル

   メンバーの城島茂さんと山口達也さんが思わず声を上げる。2017年5月14日夜放送の番組では、このサメが「ラブカ」だと明かされた。

   番組によると、捕獲されたのは、東京湾の入口にある「東京海底谷」という場所だ。ここは、かつて陸地だったときに川が削って谷を作った名残りだといい、東京湾に注ぐ河川からの栄養が流れ込む深海として、貴重な生物がいることで知られる。

   メンバーらは4月上旬、東京湾の深海調査のため、番組のロケで水深380メートルに仕掛けた刺し網を漁船の上に引き上げた。そのときに掛かっていたのがラブカで、同行した海洋専門家も「この状態で見られると思わなかった」「研究者も本当にぶっ飛びますよ」と驚いていた。ラブカは、水槽で観察された後、そのまま海に放流され、口を半開きにしたまま悠々と泳ぎ去った。

   ラブカは、恐竜やシーラカンスよりも古く、生きた化石として4億年前から姿を変えずに生き残っているとされる。深海のカニやエビなどを食べており、体長は約2メートルに達する。16年にヒットした庵野秀明監督の映画「シン・ゴジラ」では、ゴジラの第2形態のモデルになった。2004年にアメリカの無人探査船が生きて泳ぐラブカを撮影するのに成功したが、その生態はほとんど分かっておらずナゾに包まれている。

   そんな古代ザメが東京湾に生息しているというのは、本当なのだろうか。

「臭みがなく、適度に脂が乗っていておいしい」

   横浜・八景島シーパラダイスで飼育員をしている安部奏(そう)さんは5月15日、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「サメの中では珍しい種類ですが、相模湾でも、深海の刺し網漁で年に数個体が見つかりますよ。深海のうち比較的浅いところで回遊しています。番組で獲れたのは小さな個体で、もっと大きいのは深いところにいます。東京海底谷のような栄養分があるところは、エサも豊富にあるのでしょうね」

   2015年にはオーストラリアでも見つかっており、安部さんは、同じ環境であれば世界中に生息していると言う。ただ、日本は、漁法が発達しており、深海では大きなタカアシガニを獲るときにラブカがかかることがあるそうだ。

「ラブカもそうですが、深海のサメは、臭みがなく、適度に脂が乗っていておいしいとされます。ラブカの刺身は、白身でさっぱりした味で、マダイと変わらない感じですね。しかし、漁師が獲っても、市場に出ることはほとんどないようです」

   刺し網漁に掛かっても数日で死んでしまうほど飼育も難しいといい、八景島シーパラダイスでは、16年1月に相模湾で捕獲されたラブカを3日ほど生きたまま水槽で展示したことがある。静岡県の沼津港深海水族館でも、16~17年にかけて数回展示されているが、いずれも短期間で終わっている。

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