2018年 12月 12日 (水)

複数のワクチンを医師が勝手に混合 予期せぬ副作用や効果失われる恐れ

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   東京都品川区は2017年5月17日、同区が予防接種事業を委託している「ケルビムこどもクリニック」(品川区東五反田5)で、子どもの予防接種に複数のワクチンを医師が勝手に混ぜて接種していた事実が確認されたと発表した。

  • 医師は小児科歴50年のベテランだったという
    医師は小児科歴50年のベテランだったという

8年前から勝手に混ぜていた

   品川区によると、4月13日に区民から保健所に「子どもの予防接種で、数種類のワクチンを混ぜて接種していたが大丈夫か」との問い合わせがあった。翌日、担当者らが同クリニックを調査し医師に聴取を行ったところ、「MR(麻しん・風しん)ワクチン」「水痘(水ぼうそう)ワクチン」「おたふくかぜワクチン」の3種類を混合した接種や、「四種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ)ワクチン」と「ヒブワクチン」を混合した接種など、誤った方法での予防接種を2009年から行っていたことがわかった。

   予防接種記録は区での保存期間が5年間となっており、2012年3月以前は確認できていないが、2012年4月~2017年4月までの間に当該クリニックで誤ったワクチンを接種された可能性のある人は358人にのぼる。17年5月17日時点で健康被害の報告はないという。なお、当該クリニックはウェブサイト上で、5月末日で閉院する予定だとしている。

   ワクチンの啓発などを行っている団体「日本ワクチン産業協会」は、予防接種事業者向けのパンフレット「予防接種に関するQ&A集」の中で、複数のワクチンを混合すると予期せぬ副作用やワクチンの効果が失われる可能性があると指摘している。

   同区は今後の対応方法として、誤った方法で接種された可能性のある人に対しワクチンの効果があるかの検査を通知し、抗体がない場合は再接種などを無償で実施。また当該クリニックでワクチンを接種したが通知がない場合、同区保健所まで連絡するよう呼びかけている。

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