2019年 1月 18日 (金)

県境に「凄く興奮」 マニアがしびれる「変な形」

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   山登りやドライブで「県境」の案内標識に、突然遭遇することがある。そんな瞬間に魅了された愛好者らが、同人誌を作ったり、散策グループを作ったりして、メディアなどで注目を集めている。

「私も県境が好きなので、凄く興奮しました」「どんな形であっても境界線には萌えるね~」「県境マニアたのしそう」
  • 関門トンネル人道にある県境
    関門トンネル人道にある県境

テレ東のバラエティ番組でも特集

   テレビ東京で2017年5月14日夕に放送されたバラエティ番組「車あるんですけど...?」で、「県境マニア」の活動が紹介されると、ツイッター上ではこんな反響があった。

   車がなくて不便に思う人に1日車を貸してその様子を追うのが、番組の趣旨だ。今回は、県境が好きという40代の男女3人に車を貸し、行きたいスポットまでドライブしてもらうことになった。

   「これを曲がった所で、見えました!」。長野県に車が入ると、「うわぁ~」「わぉ~」と運転席などから声が上がる。道路わきに軽井沢町の案内標識があり、ノリノリの3人からは、「6県(ロッケン)ロール!」といったジョークまで飛び出した。

   番組によると、3人とも、それぞれのやり方で県境を楽しんでいる。

   イラストレーターの田仕雅淑さん(45)は、県境を紹介する同人誌を出している。その同人誌を見ると、写真ではなく、すべてイラストで精巧に県境の様子を描いていた。フリーライターの西村まさゆきさん(41)は、「変な形になっている所」を探していくのが好きだと言う。記事を書いているニュースサイト「デイリーポータルZ」でも、紹介しているそうだ。会社員の加藤千穂さん(44)は、境目が好きな人たちが集まる「境界協会」のメンバーとして、集団で県境まで歩く活動をしていると話していた。

テーブル横に案内標識、県境に2つの賽銭箱...

   「県境マニア」は、石井裕さん(37)が2009年に書いた本「県境マニア!日本全国びっくり珍スポットの旅」などを通じて脚光を浴び、ネット上でも、愛好者らの間で様々なスポットについての情報交換が行われるようになってきた。

   その結果、ユニークな県境が次々に発掘されている。群馬県と長野県の県境にある飲食店では、店内のテーブルの横に案内標識を立てている、両県の県境にある神社には、群馬と長野で計2つの賽銭箱が置かれている、といったものだ。

   番組に出演した西村まさゆきさんは17年5月18日、J-CASTニュースに取材に対し、県境の魅力をこう語った。

「もともと地図を見るのが好きで、変な形の県境を地図で探し当てて、行ってみることが楽しみになりました。車はないんですが、電車で行くのもなかなかいいですよ。さらに、変な形になるには、歴史的な経緯があったりして、原因を突き止める面白さもあるんですね」

   例えば、新潟と山形の県境に福島が細長く入り込んでいるところがあり、歴史を調べると、廃藩置県以来の県同士のトラブルで福島の土地が認められた経緯があるという。この県境は、愛好者の間では「盲腸県境」と呼ばれているそうだ。

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