連続企業爆破の大道寺死刑囚 獄中で病死

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   1970年代に起きた連続企業爆破事件で、殺人などの罪に問われた大道寺将司死刑囚(68)が2017年5月24日午前、東京拘置所で病死したことがわかった。NHKや朝日新聞が報じた。死因は多発性骨髄腫という。

   連続企業爆破事件は70年代初頭、過激派の「東アジア反日武装戦線」が三菱重工や三井物産、それに間組など海外進出企業を標的に起こした12件の事件で、このうち74年の三菱重工ビル爆破事件では8人が死亡、多数の負傷者が出た。大道寺死刑囚はリーダー格の一人で75年に逮捕され、87年に死刑が確定していた。

   一連の事件では、合わせて8人が起訴され、大道寺将司死刑囚ら2人の死刑が確定。しかし、3人が、のちに日本赤軍が海外で起こした大使館占拠事件やハイジャック事件による超法規的措置で釈放された。その後、1人は逮捕され有罪が確定したが、大道寺あや子ら残る2人は現在も国際手配中。このため公訴時効が成立せず、メンバーの1人、桐島聡容疑者はまだ手配中で事件は決着していない。

   大道寺死刑囚は北海道・釧路市出身。高校時代から学生運動に参加し、法政大学時代には全共闘運動に関わった。その後、既成セクトとは距離を置いて過激なテロリズムに傾斜。法政大時代の闘争仲間や高校の同級生らと、非公然爆弾闘争にのめりこみ、72年、東アジア反日武装戦線「狼」部隊を結成。別グループの「大地の牙」、「さそり」と合流し、10人前後で一連の爆弾闘争を続けた。

   獄中では文化人らと交流、俳句を続けて2001年、『友へ 大道寺将司句集』を出版。獄中句集『棺一基』は13年、日本一行詩大賞の俳句部門を受賞した。

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