2018年 7月 17日 (火)

虫歯予防の新常識!しっかり睡眠と朝食 長いゲーム時間もダメ、秘密は唾液に

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   子どもの虫歯の原因といえば、甘い物の食べすぎが思い浮かぶが、「長時間のゲーム遊び」「睡眠不足」「朝食抜き」が虫歯に悪影響を与えていることが、富山大学が行なった小学生を対象にした生活習慣調査から明らかになった。

   研究者は、長時間ゲームをしたり、睡眠が不足したりすると、「ストレスが増えて、虫歯菌を退治する唾液の分泌が減る」からと指摘している。

  • 虫歯予防は「歯磨き」だけではダメ
    虫歯予防は「歯磨き」だけではダメ

朝ご飯を食べない子の虫歯率がグンとアップ

   6月4日の「虫歯デー」を前に2017年5月29日、富山大学が発表した資料によると、研究チームは、富山県高岡市内の5つの小学校に通う1年生から6年生全員の2109人を対象に、生活習慣と虫歯の状態の調査を行なった。その結果、虫歯のある子ども(虫歯治療中&未治療の虫歯があると回答)が9.2%いた。子どもたちを、「ゲームやテレビなど1日にメディアに費やす時間」「睡眠時間」「朝食をとっているか」の3つの点から虫歯との関係を調べると、次のことが明らかになった。

   (1)メディア利用時間:2時間未満の子どもの虫歯の割合は8.6%だが、2~4時間の子は9.8%、4時間以上の子は15.4%と、利用時間が長い子ほど虫歯が多くなった。

   (2)睡眠時間:9時間以上睡眠をとる子どもの虫歯の割合は6.4%で、8~9時間の子が8.5%、8時間未満の子が14.2%と、睡眠時間が短い子ほど虫歯が多くなった。

   (3)朝食抜き:毎日朝食を食べる子どもの虫歯の割合は8.6%で、時々食べる子は16.2%、ほとんど食べない子は27.3%と、欠食する子ほど非常に高い割合で虫歯が多くなった。

   最近は、乳幼児からの歯磨きやフッ素塗布などの虫歯予防教育が広がり、虫歯のある子どもが減っている。そのため、研究チームは生活習慣の面から虫歯予防にスポットを当てたが、生活習慣が乱れている子どもに虫歯が多いことが明らかになった。生活習慣が乱れると、どうして虫歯が増えるのだろうか。

唾液には強力な虫歯予防効果があった

   研究チームの山田正明・富山大学助教と浅香有希子・歯科医師は発表資料の中でこう説明している。

「私たちは、長時間のメディア(特にゲーム)利用、睡眠不足、朝食欠食が子どもの唾液分泌の量を減らし、質を変化させていると考えています。唾液分泌の分泌は、交感神経と副交感神経の両方に調節されます。リラックスしている時は、副交感神経の活動が高くなり、唾液量が増えます。口の中がサラサラの唾液で満たされます」
「しかし、緊張している時は交感神経の活動が活発になり、唾液量が少なくなります。ネバネバの唾液が分泌され、口の中がカラカラになります。長くゲームを行なうと、興奮して交感神経が活発になります。睡眠不足や朝食欠食による空腹感も、ストレスを高めて交感神経を活動的にします」
「唾液には虫歯菌を殺したり、カルシウムを歯に定着させて保護したり、口の中を洗浄したり、たくさんの虫歯予防作用があります。この3つの生活習慣の乱れが唾液を減少させて虫歯を増やしていると考えられます」

   そして、最後にこう呼びかけた。

「『歯を磨く』だけでなく、『しっかり寝る』『しっかり朝ご飯を食べる』といった望ましい生活習慣をつけることが虫歯予防に大切です」
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