2018年 11月 18日 (日)

加熱式たばこバトル 減少「紙巻き」の救世主となるか

印刷
糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   火を使わず臭いが少ない「加熱式たばこ」の販売が熱を帯びてきた。先行する米フィリップモリス(PM)を追撃しようと、日本たばこ産業(JT)と英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が2017年6月以降、相次いで東京でも展開する。喫煙者の減少に歯止めがかからないだけに、各社とも、他社の顧客を奪おうと必死だ。

   加熱式の市場を牽引するのが、PMの「アイコス」だ。2014年秋に名古屋市限定で販売を始め、16年春に全国販売。東京・銀座など全国8か所に専門店を構える。これまでに300万台を販売する大ヒットとなっており、加熱式市場のシェアは9割、たばこ市場全体でも1割のシェアを占めるとされる。将来は世界中の紙巻きたばこを加熱式に置き換えたい考えだ。

  • (画像はイメージです)
    (画像はイメージです)

仙台の限定発売は「事前の予想を上回る売れ行き」

   「アイコス」の快進撃に焦っているのはJT。2016年春、福岡市とインターネット限定で「プルーム・テック」の販売を始めた。17年6月末から順次、銀座や新宿などの専門店や、渋谷区、港区など都心部のたばこ販売店で取り扱う。18年上半期には全国展開する予定だ。

   ロイター通信によると、JTの小泉光臣社長は2018年末までに約500億円を投資し、紙巻きたばこ換算で約200億本の生産体制を整えると述べた。200億本は国内たばこ市場全体の8分の1、「加熱式」の半分に当たる。たばこ全体では約6割のシェアを誇るだけに、加熱式でも王者の貫禄をみせたいところだ。

   BATは2016年末、「グロー」を仙台市内で限定発売。「事前の予想を上回る売れ行き」で、仙台市内では紙巻きたばこを含むシェアは17年5月15日時点で7.6%を獲得、成人喫煙者の5人に1人が購入した、と手応えをつかむ。7月に大阪・梅田と東京・青山に旗艦店を出店し、年内には全国で取り扱う計画だ。BAT日本法人のロベルタ・パラツェッティ社長は5月30日、東京都内で開いた記者会見で「加熱式はまだ始まったばかり。市場のリーダーになりたい」と意欲をみせた。

あくまでも紙巻きからの置き換え

   各社が力を入れるのは、紙巻きたばこ市場が先細る中、加熱式は救世主となる可能性を秘めているからだ。日本たばこ協会によると、2016年度の販売数量は1680億本で、ここ20年前で半分に減った。数量の減少を少しでもカバーしようと値上げを実施し、さらに数量が減るという悪循環が続く。この先も20年の東京五輪へ向けて受動喫煙対策が強化される見通しで、喫煙者は肩身がますます狭くなる。

   そんな中、においや煙の大半を抑えた加熱式は「革新的な商品」として喫煙者に受け入れられつつある。味や「吸いごたえ」は紙巻きたばことは異なるが、「まあ満足」「これなら我慢できる」という層もいる。

   ただ、あくまでも紙巻きからの置き換えであり、新規の喫煙者が増えるわけではないという現実がある。JTの調査によると、1960年代のピーク時には8割を超えていた成人男性の喫煙率は、直近では3割以下に落ち込んでいる。紙巻、加熱式を合わせたたばこトータルで見れば、販売を増やすというより、いかに穏やかに減少させるかを競う販売合戦といえる。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
転職
20代の転職で一番大事なこと プロが「能力」より「素直さ」と断言する理由

「未曽有の人手不足」と言われる昨今、活況が続く現在の転職市場では、20代の若手人材に対する需要も以前とは比べものにならないほどだ。とはいえ、転職を成功させるために十分な準備が必要であることは変わらない。

PR 2018/10/31

ad-kyouryoku-kaidan2.png
秋の夜長に「最恐怪談」はいかが?

この秋、「最恐怪談」が、さらにパワーアップして帰ってきました。赤羽の地に集まったのは、怪談界でも指折りの3人の語り部たち。今宵は、背筋も凍る、このお話からお聞かせしましょう......。

PR 2018/10/9

姉妹サイト
    loading...

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中