ダルビッシュ「球宴は2試合もいらない」「みんなの憧れにならない」

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   米大リーグ、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が、オールスター戦(球宴)を前に日本のプロ野球の球宴について「2試合もいらないんじゃないか」と発言した。

   年に一度、セ・パ各リーグで球団の枠を超えてチームを編成する球宴は「祭り」として楽しみにするファンも多い一方、出場選手には負担につながると慎重な意見も根強い。また、ダルビッシュは今回、日米の差について言及している。

  • テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有
    テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有

「見る方も完全に飽きる」

   大リーグで3年ぶり4度目の球宴選出となったダルビッシュは2017年7月11日(現地時間)、出場選手としてメディアの取材に応じた。これを報じた日本の複数のスポーツメディアによると、ダルビッシュは日本の球宴にも触れ「数年前には3試合とか、見る方も完全に飽きると思う。2試合もいらないんじゃないかと」との意見を述べた。

   球宴の意義については、かねてからファンの間でも議論されてきた。ダルビッシュの発言を受けてツイッターや2ちゃんねる上でも賛否が飛び交った。

「これは納得 2試合にするせいで選手選びすぎになるし負担も増える」
「1試合にして本気で戦って欲しい」
「日本のオールスターはお祭りらしく色々な選手が見られるのが醍醐味だと思うんだよね」
「3試合は確かに多い 1試合は物足りない」

   日本の球宴は近年2試合が基本となっているが、3試合の時代も長かった。一方、米国では数年の例外を除いて原則1試合のみの開催となっている。

   ダルビッシュは会見で「(日本も)1試合にして出る資格(価値)を高めないと、オールスターがみんなの憧れにならない」と主張し、「(米国では)オールスターに何回出たかが、かなりのステータスになる」と比較した。

楽天・梨田監督「あの制度は見直してほしい」

   日本では球宴の選出人数が原則セ・パ各28人、米国はアメリカン・ナショナル各リーグ33人と、枠自体は日本の方が狭いが、「母数」は大きく異なる。日本は両リーグ6球団ずつで一軍登録数が各球団最大28人(ベンチ入り25人)、単純計算で168人(28人×6球団)から選出するのに対して、米国は両リーグ15球団ずつ、メジャー契約枠は各球団最大40人(ベンチ入り25人)となっており、同様の単純計算で600人(40人×15球団)から33人が選出される。そして日本では試合数も倍の2戦が行われるため、選出された大半の選手が一定の出場機会を得られる。逆に大リーガーにとっては、球宴選出はもとより、そこで活躍の場を得るのも「狭き門」になっている。

   また、米国では球宴の勝敗によって「特典」があり、勝利側のリーグがその年のワールド・シリーズでのホームアドバンテージ(第1、2、5、7戦をホームで戦う権利)が得られる。日本シリーズは偶数年と奇数年でセ・パ持ち回りとしているため、球宴でのチームとしての勝利に「インセンティブがない」と指摘する向きもある。05年にはセ・パ交流戦も開始したことで、リーグを隔てて選手が相まみえる機会自体も珍しくなくなりつつある。

   球宴辞退のペナルティーについて定めた日本の「野球協約86条」が球団に困惑を与えることもある。同条では、ファン投票で選出された選手が辞退した場合、球宴後の10試合で選手登録を禁じている。17年は楽天の茂木栄五郎内野手がファン投票で6月末に選出されたものの、右ひじのけがなどで6月中旬までに一軍登録を抹消されていた。リハビリ中の茂木は球宴での無理強いを選ばずに7月11日、出場を辞退して10試合の登録禁止を受けることとなったが、楽天の梨田昌孝監督は「10試合より早く治ったら、ルールを変えて出させてほしい。あの制度は見直してほしい」と訴えた。あくまで一例だが、球宴が「悩みの種」と言える存在になった形だ。

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