2024年 4月 29日 (月)

ミサイル、「迎撃も危ない」論は本当? もし破片が降ってきたら...

成層圏より高い高度なら「ほとんど燃え尽きて落ちてこないと思う」

   実は8年ほど前にも、この「ひるおび!」と同様のやり取りが国会で行われていた。09年3月26日の参院予算委員会で、福島みずほ議員(社民)が、

「迎撃ミサイルを撃ったときに、国内及び国外の市民の被害はないと断言できるのか」
「当たれば残骸物が一挙に落ちてくる、当たらなければ向こうに行ってしまう。当たっても当たらなくても残骸物が落ちてくるか向こうに行く」

などと迫ると、浜田靖一防衛相(当時)は、

「それこそ、これはもう破壊しなければ、そのまま落ちてきた方が被害が大きい」

と答弁した。浜田氏は成層圏(10~50キロ)より高い高度で迎撃に成功した場合は、

「ほとんど燃え尽きて落ちてこないと思う」

としながら、それよりも低い高度の場合は、

「落ちてきても影響のない程度までなるかどうかというのも分からないが、かなりの部分での影響は除去されるものと思っている」

と、落下物のリスクを否定しなかった。その上で次のように話し、迎撃しない方がリスクが高いことと説明した。

「まず飛んできたものを迎撃することによって、破壊することによって規模を小さくするということは重要」
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