2017年8月26、27日に放送された「24時間テレビ愛は地球を救う」(日本テレビ系)。番組の終了間際に中間発表があったチャリティー募金の寄付総額は約1億2902万円で、昨年に比べて1億円以上も少ない結果となった。過去10年のうち、中間発表時点での募金額が2億円を下回ったのは今回が初めて。こうした結果に、インターネット上では「今年の募金額少なすぎない?」「募金する人が減ってるんかな...」といった驚きの声が広がっている。過去10年の結果を見ると...今年の「24時間テレビ」は、1978年の第1回放送から40回目の節目となった。チャリティーマラソン走者の当日発表など斬新な試みで注目を集め、番組の平均視聴率は歴代2位タイとなる18.6%(関東地方、ビデオリサーチ調べ)を記録した。高視聴率の一方で、視聴者からの寄付額は伸び悩んだようだ。27日20時50分頃、番組のエンディングの中で発表された募金総額の中間発表は1億2902万958円。16年の中間発表額は2億3369万9751円で、昨年より1億400万円以上も少ない結果になったのだ。実際、「日経テレコン」の新聞記事データベースで、2007~2015年の24時間テレビの募金額の中間発表の数字を調べると、次のような結果となった。数字はいずれも、番組の放送終了翌日に読売新聞が報じたものだ。2015年 2億3726万2902円2014年 2億6774万2362円2013年 4億3605万4731円2012年 2億8240万4461円2011年 2億4309万1607円2010年 2億7992万6839円2009年 2億5088万6215円2008年 3億6350万5283円2007年 3億6318万6430円もちろん、年ごとに募金の開始時期や受付会場の数などの条件は変動しており、一概には言い切れない部分はあるが、07~16年の過去10年分の平均額は1年当たり約2億9500万。今年の数字は、その半分以下となっているのだ。「ネット募金」受付トラブルの影響?いったいなぜ、今年は中間発表時点での募金総額が大幅に減ったのか。その理由として考えられているのが、インターネット上での募金受付がシステム障害により一時中断していたことだ。ネット上での募金受付停止は、27日の朝10時40分頃に番組の中でアナウンスされた。その後、システムの復旧が告知されたのは同日13時30分過ぎで、およそ3時間にわたって受付が停止していたことになる。ただ、復旧後もサイトにアクセスし辛い状態は続いていたようで、ネット上には「まだ繋がらない」といった報告も複数件出ていた。こうした状況から、ツイッターやネット掲示板では、今回の募金額について、「募金額(中間発表)がいつもより少ないのはネット障害があったから?」「ネット募金障害もあったからなぁ。多分、上手く集計出来てない」「視聴率がこれだけ良かったのにって思うと、あのネット募金のトラブルかなり影響してるんじゃ...」などと推測する意見が相次いでいる。ただ一方で、システム障害だけでは募金額の減少は説明できないとして、「単純に飽きられたんじゃないかね」「テレビ離れがよく出た数字だな」といった声も出ていた。なお、「24時間テレビ」が集めた募金の総額は例年10月中旬ごろ、公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」の公式サイト上で発表される。ちなみに歴代最低の募金総額は1982年(第5回)の約6億573万円。昨16年は約8億8748万円だった。
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