2024年 5月 5日 (日)

素潜りチャンプに学ぶ呼吸ダイエット 呼吸筋でやせるピラティスがスゴイ

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ピラティスは特に落ちにくい背中と脇腹に脂肪が減る

Arisaさん「ピラティスは、外側の筋肉というよりも、カラダの内側の筋肉に目を向けていきます。深層部についているインナーマッスルと呼ばれる筋肉にアプローチしやすいのがピラティスのエクササイズになります」

   ピラティスでエクササイズするのは、呼吸で使われる筋肉、インナーマッスルなのだ。たとえば、普通の筋トレでは腹筋は激しく体を起こす運動を繰り返すが、ピラティスではゆるゆると呼吸しながら、少しずつ体を起こす。こうすることで、単なる腹筋運動では鍛えにくい、おなか周りのインナーマッスル、腹直筋、腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋などを鍛える。さらに、うつぶせの姿勢からゆっくり背中を反り起こすポーズでは、背柱起立筋など背骨周りの呼吸筋が鍛えやすくなる。

   ピラティスと一般的な筋肉トレーニングとのダイエット効果の違いに注目した研究者が慶応義塾大学スポーツ医学総合センターの松本秀男教授だ。松本教授は、20人の被験者を10人ずつに分け、一方には通常の筋肉トレーニング、もう一方にはピラティスを1日1時間、6週間続けてもらう実験を行なった。その結果、皮下脂肪の減少率を見てみると、脂肪の面積が10%以上減った人は、ピラティスのほうが筋肉トレーニングより2倍以上多かった。しかも、MRI画像で皮下脂肪が減った場所を見ると、ピラティスでは、特に落ちにくいとされる背中から脇にかけての脂肪部分が大きく減少した。

松本教授「実験では、ピラティスを行った人全員の皮下脂肪が減りました。筋肉量が上がるのと同時に、皮下脂肪量が減っているといえます。筋肉量が上がれば基礎代謝が高くなります。極端にいうと、寝ているだけでも代謝のいい人はやせていきます。胸を取り巻いている筋肉、おなかの回り、背中、首にも筋肉はあり、これらは全て呼吸の筋肉です。普段はその一部しか使っていません。ピラティスでは、それらの筋肉を鍛えて、使うようにしているのでやせる効果を上げているのです」

   呼吸を意識して運動することで、健康効果を大きく上げているのだ。

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