2018年 10月 20日 (土)

高たんぱく質の食事を摂りすぎか? 豪ボディービルダーが難病の遺伝疾患で死亡 

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   高たんぱく質食といえばトレーニングに関心のある人にとって強靭な体を作るために不可欠な食事というイメージがある。

   しかし、豪州の国営ニュースネットワーク「Seven News」は高たんぱく食に加えプロテインサプリメントも摂取していた女性が、難病である「尿路サイクル異常症(尿素回路異常症とも)」を発症し死亡したという衝撃的なニュースを伝えている。

   日々トレーニングに励み健康状態にも気をつかっていたという女性の身に何が起きたのだろうか。

  • 鍛えた体も難病には勝てなかった(画像はヘフォードさんのインスタグラムページ)
    鍛えた体も難病には勝てなかった(画像はヘフォードさんのインスタグラムページ)

体内の有害物質を分解できない

   2017年8月13日付の「Seven News」によると、死亡したのは西オーストラリア州マンジュラ在住のミーガン・ヘフォードさん(25)。6月19日に自宅アパートで意識不明になり倒れているのを家族が見つけすぐに病院へ緊急搬送されたが、意識が戻ることなく数日後に亡くなったという。

   その後の調査で、ヘフォードさんは「尿素サイクル異常症」という遺伝性の難病を発症していたことがわかった。

   日本の難病センターのサイトでは、尿素サイクル異常症とはその名の通り「尿素サイクル」、つまり体内に存在する有害なアンモニアを無害な尿素に変換するサイクルに異常が発生する病気とされている。

   「Seven News」の取材に答えた豪州医師会は、「尿素サイクルはアンモニアだけでなく、たんぱく質を代謝した際に血中に老廃物として蓄積する窒素も除去している」と解説。

   尿素サイクルが機能しなくなると血中の窒素濃度が上昇していく。高濃度の窒素は脳の損傷を引き起こし、こん睡、最悪の場合ヘフォードさんのように死亡に至るという。

   発症には「トリガー」となる要因がいくつかあり、ウイルス性の感染症とストレス、そして高たんぱく質食だ。

   ただし、豪州医師会によると通常は尿素サイクル異常症であっても、通常の人よりもたんぱく質を多く摂っている程度では死に至るようなことはなく、集中力の欠如や疲れやすくなるといった病気と認識されることもないような微妙な症状しか出ることはない。

   血中のアンモニア濃度を測定しなければ尿素サイクル異常症かどうかはわからないため、こうした症状を自覚して病院に行っても風邪などと診断されることもある。その状態が長期間続いたり、極端な高たんぱく質食を摂るようになると尿素サイクルが限界を迎え重症化してしまう。

   家族の証言によるとヘフォードさんは2014年に大学の医学部を卒業後ボディービルダーとして活動しており、毎日赤身肉や卵白を主体とした食事のほか、プロテインサプリメントも摂取していたという。正確な量は不明だが、かなりの高たんぱく質食を3年近く続けていたと思われる。

謎が多い尿素サイクル異常症

   尿素サイクル異常症は不明点も多く、詳細な発症状況なども把握されていない。前述のとおり軽度であれば微妙な症状しかないため、多くが未診断の可能性もある。

   豪州医師会は「発生率は8500人に1人とされているが、過小評価の可能性が高い」とコメント。ヘフォードさんのように高たんぱく質食を必要とするアスリートが尿素サイクル異常症を発症して死亡したと思われる事例はいくつか確認されており、定期的な健康診断などで身体の変化を詳しく分析するしかないと指摘し、次のように話している。

「高たんぱく質食やプロテインサプリメントが危険であるという話ではありません。ほとんどの人にとって健康上のメリットはなく必要でもありませんが、危険であり絶対に中止すべきというものでもないのです。不安に思うならば、当たり前のことですがバランスのとれた食事を摂るべきでしょう」
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