2024年 4月 20日 (土)

謝罪・豊田議員、VS新潮記者で見せた「本性」 「あのまま行ってたら、『違うだろ~!』ってなってた」

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   元政策秘書への暴言・暴行騒動で自民党を離党した豊田真由子衆院議員(42)が、2017年9月18日夜に開いた謝罪会見の中で、一連の問題を報じた「週刊新潮」記者の質問に対し、苛立った様子で声を荒らげる場面があった。

   約1時間30分に及んだ会見の終了間際。質疑応答の最後の一人として指名を受けた女性記者が、「すいません。週刊新潮です」と名乗り出たその瞬間に、これまで謝罪と反省の言葉を繰り返してきた豊田氏の態度が「一変」したのだ。

  • 豊田真由子議員の「謝罪会見」で一波乱(写真は豊田議員のウェブサイトより)
    豊田真由子議員の「謝罪会見」で一波乱(写真は豊田議員のウェブサイトより)
  • 豊田真由子議員の「謝罪会見」で一波乱(写真は豊田議員のウェブサイトより)

会見冒頭では、涙を浮かべて謝罪していたが...

   豊田氏は9月18日、選挙区の埼玉県新座市で支援者らと会合を開き、騒動の発覚後初めて公の場に姿を見せた。その後、報道陣を集めて開いた記者会見では、涙を浮かべときおり嗚咽を漏らしながら一連の騒動を謝罪した。

   元秘書の男性が豊田氏から暴行を受けたとして埼玉県警に被害届を出したことについては、捜査中のため詳細は説明できないとしつつも、「(元秘書に)大けがさせたことは決してありません」と主張。ただ、車中で浴びせたとされる暴言については事実だと認め、

「例えどんな事情があったとしても決してあってはならない発言で、音声のテープを聞くたびに本当に呆然としてしまいます。どうしてこんなことを言ってしまったんだろうと、本当に(私は)どうかしていたんだろうと思います」

と反省の言葉を口にしていた。

   その後の質疑応答でも、豊田氏はときおり記者からの質問に笑みを浮かべつつ、終始落ち着いた様子で丁寧に対応し続け、謝罪と反省の言葉を繰り返し述べていた。

   だが、会見が始まって約1時間20分後、暴言の音声データをウェブで公開するなど一連の問題を報じ続けてきた「週刊新潮」の記者との質疑応答が始まると、これまでの豊田氏の雰囲気が一変することに。

   「すいません。週刊新潮です」――。司会者からの指名を受けた女性記者がこう名乗った直後から、豊田氏は何かを堪えるかのように下唇をギュッと噛み始めたのだ。

豊田氏、新潮記事に「非常に残念でした」

   週刊新潮の記者は、豊田氏は当初、録音データの存在について「事実ではありません」と同誌の取材に否定していたなどとして、「(豊田氏は)我々の質問に対してウソをついていた」と指摘。続けて、

「いま(会見で)なさっている反論というのが、どうしてウソではないと言えるのか...」

と記者が問い始めた場面で、豊田氏は質問を途中で遮って「私は、よく覚えていますけれども」と苛立った口調で話し始めた。

   質問を遮った豊田氏は、新潮記者が「ウソをついていた」とした点について、

「私が申し上げたのはそういう発言をしていないと言っていたわけでなく、私どもの事務所が(編注・新潮編集部に)お送りした文書をもう1度読み返して頂きたいと思いますが、私は『そのような趣旨で申し上げたのではありません』と書きました」

とまくし立てるように反論した。

   また、新潮側が公開した音声データの中に「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする?」という趣旨の暴言があったことについては、元秘書の男性がミスをした際に「わざとではない」と言い訳することが多かったとして、

「わざとじゃなければ何をしてもいいという訳ではないということを例示するためだった」

と質問の趣旨を釈明。元秘書は豊田氏の意図を理解したような返答をしていたというが、新潮側が公開した音声データではその部分が消されていた、とも訴えた。

   その上で豊田氏は、週刊新潮の取材には長文で回答したが、実際の記事では「そんな発言はしていない」という部分だけが掲載されたとして、

「それこそ私は、こちらが出した文面を新潮さんが一部を切り取って違う風に書かれて、あれは非常に残念でした」

と不満もぶつけた。

質疑応答は途中で打ち切りに

   こうした豊田氏の発言に対し、新潮記者は「趣旨が違うのであれば、『死ねばいいのに』『強姦されたら』との例えや、『このハゲ』とか身体的特徴をあげつらうような発言をしてもいいのか」と再び問いかけたが、これに豊田氏は、

「今、論点をズラしてらっしゃると思いますけれども...!」

と声を荒らげてまたもや質問を遮った。

   続けて、「あなたは私がウソの発言をしたとおっしゃいましたよね?」と苛ついた様子で記者に逆質問した豊田氏は、

「私もこの場でウソつきと呼ばれたまま引き下がっ...、この会見を終わらすことはできませんので。私はそういう発言をしたことは一度も否定はしていません。あなたはウソの返しをしてきたとおっしゃいましたが、それについては、そんなことはありません。そういう理解でよろしいですか?」

と早口でまくし立てた。

   その後も新潮記者と豊田氏の応酬は続いたが、「どういう趣旨で強姦という発言をしたのか?」と記者が質問したところで、司会者が「時間が押している」などとして質疑応答は途中で打ち切りに。2人の主張は平行線のまま会見は終了となり、豊田氏はそのまま会場を後にした。

坂上忍「コイツ変わんねぇよ、一生」

   こうした豊田氏と新潮記者のやり取りについて、ツイッターやネット掲示板では、

「新潮の記者とのやり取りあのまま続けてたら確実にキレてたね 沸騰寸前だった」
「新潮の女性記者にキレだした時、本性が見えた」
「本当に反省をしたの?と疑わざるを得ない終盤だった」
「これが謝罪会見なんですか?」

といった否定的な意見が相次いでいる。

   実際、9月19日放送の情報番組「バイキング」(フジテレビ系)では、豊田氏の新潮記者に対する態度について、番組司会をつとめる坂上忍さん(50)が、

「ボロが出るなら新潮さんとのやり取りではないかと思って見ていたんですが...。豊田さん自身が猛省して、生まれ変わって議員を続けたいと仰っているにも関わらず、最後の最後でコレやっちゃったら、コイツ変わんねぇよ一生、って思われても仕方がないでしょ」

と苦言。また、コメンテーターとして出演していたタレントのヒロミさん(52)も、「あのまま行ってたら、『違うだろ~!』ってなっていた。もうちょっと引っ張って欲しかった」と皮肉気にコメントしていた。

   そのほか、同日放送の「直撃LIVE グッディ!」(フジ系)でも、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さん(41)が、「(会見終盤は)お湯が沸きかけてる感じがした。結局、あれが本質なんじゃないか」と指摘。その上で、

「本質は絶対あの人、ブチギレモンスターだと思う。それが会見で出てしまっていた」

と話していた。

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