枝野氏には刺客、辻元氏は命拾い 小池氏「標的」選びの基準は?

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   衆院選の公示まで1週間に迫った2017年10月3日、希望の党が小選挙区と比例区合わせて192人を公認したと発表した。そのうち民進党出身者は110人にのぼり、「希望」の民進党頼みが浮き彫りになった。

   これらの候補者は与党への対立候補となるが、中には、元々は民進党から出馬予定で、「希望」に合流しなかった人への「刺客」も多い。ただ、旧民進党で「希望」入りしなかった(できなかった)人でも「刺客」を送り込まれなかった人もいる。違いはどこにあったのか。

  • 9月28日に民進党で行われた民進党の両院議員総会。「希望」からの刺客が送り込まれる人とそうでない人が分かれた
    9月28日に民進党で行われた民進党の両院議員総会。「希望」からの刺客が送り込まれる人とそうでない人が分かれた

「都ファ」代表の父親が娘の地盤借りて...

   最も象徴的なのが、立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏への対応だ。枝野氏は埼玉5区が地盤だが、「希望」は新人の高木秀文氏を擁立した。枝野氏は前回14年の衆院選で、自民公認の牧原秀樹氏が8万6636得票したのに対して9万0030票を得て、かろうじて勝利している。今回の衆院選では共産党と候補者一本化の余地があるにしても、「反自民」票は枝野氏と「希望」に割れるのが確実で、苦しい戦いを迫られそうだ。

   ほかの「立憲民主党」組も、刺客との戦いを余儀なくされる。

   長妻昭氏が4回連続の小選挙区当選を目指す東京7区には、「希望」から新人の荒木章博氏が立候補する。荒木は熊本県議を辞職したばかりで、元々は熊本2区に立候補する意向だった。荒木氏は、小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」の荒木千陽(ちはる)代表(東京都議)の父親。千陽氏は中野選挙区選出で、東京7区には中野区も一部が含まれる。父親が娘の地盤を借りる形で出馬することになり、仮に小選挙区で勝てなかったとしても、比例復活の可能性が出てくる。

   12年、14年と小選挙区で連敗している菅直人氏は引き続き東京18区から出馬。「希望」からは、新人・ときた敦氏が立候補する。

無所属出馬の野田氏、岡田氏らには「刺客なし」

   このように、「立憲民主党」合流を表明した党の重鎮の多くには「希望」から刺客が送り込まれたが、辻元清美氏の大阪10区は例外だ。小池氏と日本維新の会の松井一郎代表が9月30日に会談し、(1)大阪の小選挙区では「希望」から擁立しない(2)東京の選挙区では「維新」は擁立せずに比例のみで戦う、ことで合意したためだ。辻元氏は、主に自民、維新、共産の候補と議席を争うことになる見通しだ。

   同じ民進党の「重鎮」でも、立憲民主党に合流せずに無所属での立候補を選んだ人には刺客を立てなかった。野田佳彦氏の千葉4区、岡田克也氏の三重3区、安住淳氏の宮城5区などが代表例だ。

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