2018年 10月 15日 (月)

安物カラーコンタクトで失明者が続出 処方箋なしの着用が危険、米学会が警告

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   オシャレ用カラコン(カラーコンタクトレンズ)が若い人の間で人気を集めているが、医師の処方もなく通販などで簡単に手に入るため、目のトラブルの問題が広がっている。

   米国眼科学会は2017年10月、仮装のためにカラコンをつける若者が急増するハロウィンを前に、処方せんなしで使用すると失明や目の感染症など重大な障害を招く危険があると警告した。同学会機関誌「American Academy of Ophthalmology」(電子版)の2017年10月11日号に、カラコンを購入する際は、必ず医師の処方せんに基づき、政府機関の認可を受けた製品を販売する業者から購入するよう注意喚起した。

  • ハロウィンの仮装のカラーコンタクト(「American Academy of Ophthalmology」のプレスリリースより)
    ハロウィンの仮装のカラーコンタクト(「American Academy of Ophthalmology」のプレスリリースより)

カラコンを数時間着用しただけで角膜移植が必要に

   同誌のプレスリリースによると、専門医の処方を受けずにカラコンを着用したため、痛みや失明を合併し眼科医を受診する患者は後を絶たない。具体例として3人のケースを紹介している。

(1)ジュリアン(17歳):処方せんなしでカラコンを着用し、片目を失明。手術を10回行なったが、ついに回復できなかった。
(2)ローラ(20歳):カラコンを10時間着用しただけだが、永久的な損傷が残り、視力が低下した。
(3)ロビン(14歳):カラコンを数時間着用しただけだが、角膜移植が必要なほどの大きな損傷を受けた。

   米国では処方せんなしのコンタクトレンズ販売は違法だが、事実上、美容院、ファッション店、ネット通販で購入できる。「ワンサイズフィット」(フリーサイズ)や「処方せん不要」などの誤った広告が横行し、こうしたレンズを購入して着用すると、目に深刻なダメージを与えるおそれがある。そこで、同学会では「コンタクトレンズは医療器具。あなたの視力にまったく問題がない場合でも、買う時は必ず眼科専門医の検査を受け、処方せんをもらわなければならない」と呼びかけている。カラコンで起こる目の重大な損傷は以下の4種類あるという。

目のこすり傷から細菌やウイルスが入り感染症に

(1)フリーサイズのレンズは着用者に合わせていないため、角膜や目の外層がこすられやすい。角膜擦過傷が生じると、目に赤み、光感受性、吐き気、痛み、目の中の異物感などが表れる
(2)カラコンのレンズは角膜潰瘍と呼ばれる目の痛みを引き起こしやすい。潰瘍は虹彩上に白い点として現れ、治療が必要となる。潰瘍が治っても角膜に大きな傷が残り、視力が低下する患者が多い。
(3)処方せんがないコンタクトでは目の感染症が生じやすい。角膜擦過傷と潰瘍はともに目に傷口を作るため、細菌やウイルスが侵入し、角膜炎など重篤な目の感染症のリスクを上昇させる。
(4)処方せんがないコンタクトは失明の危険がある。感染症による損傷が重度の場合、視力回復のために角膜移植が必要となる。最悪の場合は失明に至るケースも少なくない。

   同学会の広報担当者はこう警告している。

「安いコンタクトレンズに目を奪われてはいけません。ハロウィンの仮装のようにカラコンがどうしても必要な場合は、一般向け商品は絶対に避け、眼科専門医の処方せんに基づくレンズを入手して、あなたの視力を守ってほしい」
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