熊本殺人未遂、犯人は「野良猫の可能性」 本当にありえる?獣医に聞くと...

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   殺人未遂事件の犯人は、まさかの「野良猫」――!? 2017年11月6日、熊本県御船町の住宅で寝たきりの女性(82)が顔に多数の切り傷を負った状態で見つかった事件が、思わぬ展開を見せている。

   複数のメディアが、女性が野良猫に襲われた可能性があるとみて県警が捜査している、と報じたのだ。しかし、仮に事件の「犯人」が猫だった場合、なぜ被害女性の顔に何度も爪を立てたのだろうか。J-CASTニュースは、猫の生態に詳しい獣医に見解を聞いた。

  • 「野良猫が犯人」はあり得るのか(画像はイメージ)
    「野良猫が犯人」はあり得るのか(画像はイメージ)

猫の爪から「血液反応」

   J-CASTニュースの11月10日の取材に応じた熊本県警の担当者によれば、事件が発覚したのは6日夕のこと。自宅の庭で作業をしていた夫が室内に戻った際、ベッドの上で妻が顔から血を流しているのを発見した。

   被害女性は命に別条はなかったものの、顔などに20か所以上の切り傷があったことから、県警が殺人未遂の疑いで捜査を進めている。なお、事件があった室内には荒らされた様子が無いほか、周囲で怪しい人物も見つかっていないという。

   その後、産経新聞(ウェブ版、11月9日配信)など複数のメディアが、捜査関係者の話として、被害女性の一家が世話をしていた野良猫が女性を襲った可能性があるとして県警が捜査を進めている、と報じた。

   報道によれば、一家が世話をしていた複数の野良猫を調べたところ、1匹の爪付近から血液反応が出た。県警では、猫の爪に付着した血液が被害女性のDNAと一致するかを調べているという。

   こうした報道を受け、ツイッターやネット掲示板には、

「なんかのネタかと思ったらマジな話なの!?」
「冤罪にならないようしっかり捜査頼むにゃ」
「事情聴取して殺意があったかどうかの確認をしないと」

などと驚いたり、面白がったりする反応が続出。実際、ツイッター上では、10日未明から数時間にわたって「野良猫の可能性」という関連語がトレンドワードになるほどの話題を集めた。

獣医「猫が気を引こうとした可能性」

   今回の事件と野良猫の関連を伝えた一連の報道について、先述の県警担当者はJ-CASTニュースの取材に、

「こちらが正式に発表した情報ではないため、コメントは控えたい。ただ、あらゆる可能性を踏まえて捜査を進めていることは確かです」

とだけ話した。

   だが、もし仮に事件の犯人が野良猫だった場合、その「動機」とはいったい何だったのか。猫専門の動物病院「猫の病院 シュシュ」(東京都江戸川区)の阿部麗(うらら)獣医師は10日夕、J-CASTニュースの取材に対し、

「可能性として考えられるのは、猫が人間の気を引こうとして結果的にけがをさせてしまったケースです。定期的にエサを与えている場合では、エサを欲しがった猫が、寝ている人間の顔を触ったりして、人の目を覚まそうとすることはよくあります」

と話す。続けて、「猫の場合は『寝たきり』という現象が理解できないので、不思議に思って執拗に気を引こうとしたのかもしれません」とも推測していた。

   一方、何らかの理由で興奮状態にある猫が人を攻撃した可能性については、「あまり考えられません」と否定的な見方。そのうえで、

「猫にとっては、コミュニケーションのつもりだったのでは。寝たきりの人や幼い子供がいる場合は、大きなけがを生まないよう爪を短くするなど、周りが気を付ける必要があると思います」

とも話していた。

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