2024年 4月 27日 (土)

ワタミ「復活」に渡邉美樹氏もコメント 4期ぶり黒字化、原動力は?

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   外食チェーン大手のワタミが2018年3月期の中間決算の説明会資料を17年11月15日に公式ホームページで公開し、17年4~9月期の連結決算を発表した。

   経常損益については、上期決算においては4期ぶりに黒字化を達成するなど、徐々に回復の兆しが見えてきている。回復をけん引した要因には、既存店の堅調な販売成績と、従来から続けてきた「和民」の名を冠しない店舗への転換施策が成果に現れたことにある。

  • 「ミライザカ」(2016年8月31日撮影)
    「ミライザカ」(2016年8月31日撮影)
  • 創業者の渡邉美樹参院議員(2013年5月31日撮影)
    創業者の渡邉美樹参院議員(2013年5月31日撮影)
  • 「ミライザカ」(2016年8月31日撮影)
  • 創業者の渡邉美樹参院議員(2013年5月31日撮影)

「ミライザカ」「三代目鳥メロ」の店舗数は2倍以上に

   2018年3月期の中間決算説明会資料によると、17年4月~9月期のグループ全体の売上高は474億8600万円(前年同期482億7300万円)と減少したものの、本業の業績を示す営業損益が2億1900万円の赤字(同10億6800万円の赤字)、経常損益が1億5600万円の黒字(同9億2600万円の赤字)、当期純損益が2億4100万円の赤字(同13億5600万円の赤字)と、いずれも改善。回復基調にあることを示した。

   ワタミは、2014年のグループ最終決算で営業損益段階での赤字を創業以来初めて計上し、主力の国内外食事業も営業損益で36億9000万円の赤字となった。その後、介護事業から撤退するなど、難しいかじ取りが続いていた。

   回復の要因の1つは、国内外食事業の収益性の改善だ。既存店の堅調な業績もさることながら、「ミライザカ」や「三代目鳥メロ」といった、「和民」の名を冠しない店舗の業績が好調なことにある。主に「ミライザカ」は「和民/坐・和民」から転換した、唐揚げに強みのあるブランドで、「三代目鳥メロ」は「わたみん家」から転換した、焼き鳥に強みのあるブランドだ。

   ワタミでは、2008年に新入社員の過労自殺が起きたことなどから、一部には「ブラック企業」との批判もありイメージダウンに苦しんだ。働き方改革とともに、「和民」の名を冠しない「GOHAN」「炭旬」などといった、業態などの異なる店舗展開がこれまでも続けられ、メディアでは「脱『和民』」(日経)、「ワタミ隠し」(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」)などと注目された。

   上記の「ミライザカ」「三代目鳥メロ」についても、2016年から徐々に数を拡大してきた。17年上期末時点で、「ミライザカ」は84店舗(16年期末で39店舗)、「三代目鳥メロ」は104店舗(同51店舗)と、いずれも2倍以上に増加。また、今回の中間決算で前年比136%の売り上げを記録しており、その方針が実際に成果として表れてきたことをうかがわせる。下期にかけても、店舗の転換施策は続けるとしている。

   一方で、この転換施策に伴い、従来の「和民/坐・和民」、「わたみん家」といった店舗はそれぞれ154店舗(同202店舗)、42店舗(同103店舗)と、大きく数を減らしている。

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