政治に関する発言を続けてきた若手の女性タレントが、相次いで一線を離れようとしている。「政治家の追っかけが趣味」と公言する春香クリスティーンさん(25)が18年3月末で芸能活動を休止すると発表したのに続いて、全国で政治に関する出張授業を展開している、たかまつななさん(24)は就職活動の結果、NHKに内定したことが明らかになった。元衆院議員の上西小百合氏(34)はツイッターで「炎上路線」を継続し、テレビにも引き続き出演している。「政治タレント」として生き残りそうなのは誰か。「今の気持ちとしては、7:3でNHKで働きたいと考えております」春香さんは「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ)など、情報番組を含めて計7本のレギュラー番組を持っていたが、所属事務所が17年11月19日に休業を発表。5年間在学した上智大学を退学していたが、勉学に専念して海外の大学進学を目指す考えだ。「お笑いジャーナリスト」を名乗るたかまつさんをめぐっては、11月21日に週刊文春がウェブサイトでNHK内定を報道。これを受け、ブログで「今の気持ちとしては、7:3でNHKで働きたいと考えております」などと心境を明かした。たかまつさんは、政治に関する出張授業を行う会社「笑下村塾」の社長を務めており、「7:3」の「3」は、会社経営のことを指しているようだ。仮にNHKに就職したとすれば、今のようなタレント活動はできなくなりそうだ。17年10月には、憲法の条文の暗唱が特技で「憲法アイドル」として知られてきた元AKB48の内山奈月さん(22)が春香さんが所属する大手芸能事務所のホリプロに所属し「政治タレント」に転身することが明らかになったが、まだ知名度は高くない。「何にでも乗っかる」スタイルそんな中で政治に限らず「何にでも乗っかる」と評判なのが上西氏だ。内山さんの「政治タレント」転身が報じられると、「日本中の誰よりも私にピッタリの肩書きだな」とツイート。春香さんの休業には「真面目な人だな。2年半前に私の周りが大騒ぎだった時、別のスタジオで撮影中だった春香さんが、わざわざ私の楽屋に励ましにきてくれた。しかもそれまで議員色紙みたいのは書いた事はあるけれど、人生で最初の所謂『サイン』を頼まれて恥ずかしかったけど嬉しかった」と書き込み、人柄を振り返った。11月21日夜には、黒柳徹子さんがインスタグラムで「パンダメイク」を披露したことを伝える記事に対して「すばらしい。これをできない私はタレントではない」「私はまだまだ」「元祖パンダメイクとして大反省。どこかでやってやる。本当のパンダメイク」と飛びつき、「また炎上商法かよ」「パンダに謝れ!」といった声が相次いだ。マネジャー「これ、年末までですよ。頑張っても」11月22日昼には、自民党の山東昭子元参院副議長(75)が、子どもを4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰すべきなどと発言したことについて、「どうすればこんな発想が出てくるのか不思議。表彰したら喜ぶだろっていう浅はかな考えを持ってる時点で問題」と批判した。テレビでの露出もある。11月19日に放送された「お笑いワイドショー マルコポロリ!」(関西テレビ)では、自らの騒動の再現ドラマに本人役として出演したが、衆院議員時代の秘書でマネジャーの笹原雄一氏が「これ、年末までですよ。頑張っても」と突き放した。このままでは賞味期限はきわめて短い、というわけだ。
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