2024年 4月 23日 (火)

「バーチャルYouTuber」ブームの兆し 人気キャラ「キズナアイ」は再生5900万超

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   「バーチャルYouTuber」をご存じだろうか。YouTubeへの動画投稿を中心に活動する架空のCGキャラクターのことで、いまネットユーザーの間でじわじわと人気を広げているコンテンツだ。

   バーチャルYouTuberの草分け的存在として知られる美少女キャラ「キズナアイ」は、2016年12月の活動開始から1年と経たずに100万人以上のチャンネル登録数を獲得。すでに動画の総再生回数は5900万回を超えており、国内だけでなく海外でも大きな人気を集めている。

  • バーチャルYouTuberの草分け「キズナアイ」(画像は「A.I.Channel」動画より)
    バーチャルYouTuberの草分け「キズナアイ」(画像は「A.I.Channel」動画より)
  • 果敢なお色気ネタで人気の「ミライアカリ」(画像は「Mirai Akari Project」動画より)
    果敢なお色気ネタで人気の「ミライアカリ」(画像は「Mirai Akari Project」動画より)
  • バーチャルYouTuberの草分け「キズナアイ」(画像は「A.I.Channel」動画より)
  • 果敢なお色気ネタで人気の「ミライアカリ」(画像は「Mirai Akari Project」動画より)

「生放送」を行うキャラも

   2017年に入って新しいキャラが続々と登場したバーチャルYouTuber。そのほとんどはCGで描かれた美少女キャラだが、中にはスーツ姿の男性を模したキャラも存在する。現時点では、キャラの音声部分は実在の声優が担当しているパターンが多いようだ。

   その大きな特徴は、活動のスタイルが実在のYouTuberとよく似ていること。例えば、キズナアイがこれまでにアップしてきた動画のタイトルを見ると、

「遠隔操作でクレーンゲームやってみた!」(16年12月22日)
「仮想少女的懸賞生活!~バーチャルでも当選できるか?」(17年1月5日)
「ゾンビが出てないのに怖い・・・恐怖のバイオハザード7実況」(17年5月3日)

など。このように、「××やってみた」として体当たり系の企画に挑戦したり、ゲームの「プレー実況」をしたりと、一般的なYouTuberと同じような方向性で活動しているのだ。

   では、草分けのキズナアイの他には、どんなバーチャルYouTuberがいるのか。J-CASTニュース編集部が確認した限りでは、17年12月14日時点で活動しているキャラは10人弱だった。

   そのうち、8月に誕生した白髪の美少女キャラ「シロ」は、どこか間の抜けた喋りが特徴で、ゲーム実況や時事ネタ動画などで幅広く活動。10月から活動している金髪ツインテールキャラの「ミライアカリ」は、下ネタを果敢に取り入れたスタイルで人気だ。

   なかには、リアルタイムで動画を配信する「生放送」を行うキャラも。視聴者から寄せられた質問コメントに、ジェスチャーを付けて答えていくなど、架空のキャラとは思えないスムーズなやり取りが展開される。

バーチャルYouTuber「おじさん」に注目

   異色のキャラクターで注目を集めたバーチャルYouTuberもいる。「バーチャルのじゃロリ狐娘(きつねむすめ)Youtuberおじさん」のことだ。

   一般的なバーチャルYouTuberと同じように、架空の美少女キャラを使っているのだが、音声は制作者の「おじさん」の声をそのまま使用。本職はコンビニバイトだと突然告白したり、厳しい生活から脱け出すためにYouTubeに賭けていると赤裸々に訴えたりなど、哀愁漂うギャップがSNSで話題に。

   さらに、有名ブロガーが「おじさん」の魅力を紹介する記事を書いたこともあり、12月1日には200人ほどだったチャンネル登録数は約2週間で1万3000人まで急増(14日昼時点)。ツイッターやネット掲示板でも、

「妙なシュールさがやみつき」
「引きながら笑って悲しい気持ちになるっていう複雑な感情を体験できる」
「本当に頑張ってほしい。成功を掴み取ってほしい。応援しています」

といった声が寄せられ、話題を呼んでいる。

   とはいえ、現時点の「バーチャルYouTuber」の中ではやはりキズナアイが頭一つ抜けた存在のようだ。

   ツイッターのフォロワーは約16万人で、17年7月から9月まで放送されたアニメ「ゲーマーズ!」とのコラボでテレビCMにも出演。企業とのタイアップ動画も少なくなく、幅広い分野で活動している。

キズナアイの登録者数は1年で「93万人」

   動画分析ツールを展開するエビリー(東京都港区)が12月13日に発表したYouTuberの「2017年チャンネル登録者獲得ランキングトップ10」では、約1年間で93万人の登録者を獲得したキズナアイが10位にランクインしている。

   なお、このランキングで上位10組に入ったのは、ヒカキンやフィッシャーズ、ヒカルなど実在する著名YouTuberばかり。同社の広報担当者は14日夕のJ-CASTニュースの取材に対し、キズナアイの登録者数が増えた理由について、

「もともと海外のYouTuberが『A.I.Channel』(編注・キズナアイのチャンネル名)を紹介しており、チャンネル登録者の中には、海外視聴者も多いと思います」

と説明。その上で、

「こういったバーチャルYouTuberは、『A.I.Channel』が台頭してきたあと、徐々に増えてきた印象ですが、目新しいYouTuberでもあるため、一気に登録者も増えたのではないでしょうか」

と分析していた。

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