2024年 5月 8日 (水)

ヤフーからSMS?それ、詐欺かも... 架空「未納」請求、最大1900万円被害

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   「未納料金を滞納しております。ご連絡なき場合は法的手続に移ります。ヤフー」。これは、ニセの請求だ。消費者庁は2017年12月22日、ヤフーと偽ってこうした文面をSMS(ショートメッセージ)で送りつけ、金銭を支払わせようとする悪質な手法を公開した。

   同庁では1年前にも、ヤフーの名をかたるSMSの架空請求について注意喚起を出している。いまだに続いているだましの手口に気を付けたい。

  • 絶対にだまされないで(写真はイメージ)
    絶対にだまされないで(写真はイメージ)
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ある被害者はクレカまで渡してしまい...

   消費者庁が公表した最近の事例によると、SMSで送られてきた架空請求には電話番号が書かれている。「法的手続」とのメッセージに驚いてそこに電話をしてきた人に対して、電話口からは、ヤフーのサービス利用で数万円滞納していることが告げられ、「支払方法はお近くのコンビニエンスストアでギフトカードを買って、そのギフト券番号を教えてください」と求められる。

   SMSの「ヤフーをかたる事業者」は、ヤフー、ヤフーサポートセンター、ヤフージャパン、ヤフーカスタマーセンターといった名称を使い分けている。不安をあおって電話をかけさせ、詳しい個人情報を聞き出した後に口から出まかせを言って金銭を請求し、支払わせる――詐欺の手口としては古典的とも思える。一度だまされると、その業者の関係者と思われる別の事業者から電話がかかってきて、「ほかにも未納料金がある」旨のウソの請求を次々と突き付け、お金を巻き上げようとする。SMSはメールと違って、電話番号さえ分かれば相手にメッセージを送信できる。無作為に多数の番号あてにSMSを発信しているのだろう。

   ツイッターには、SMSの架空請求を受け取ったという投稿が、実際のSMSの画像と共に複数見られる。消費者庁の紹介事例どおりだ。こうしてニセ請求を公開している人たちは詐欺の手口を見抜き、広く注意喚起をしている。電話番号を検索したら詐欺メールとの情報があった、と書いている人もいた。

   消費者庁消費者政策課財産被害対策室に電話取材すると、22日の記者会見内容を基に詳細を話してくれた。最も被害が大きかったのは40代女性で、1900万円に上る。一度架空請求に応じたのち、別の悪徳業者にもだまされ、最後は弁護士を称する男から「ほかにも未払いがある。このままでは財産をすべて押さえられてしまうので、財産保全を裁判所に申請する」などとウソを言われ、キャッシュカードやクレジットカードまで渡してしまった。

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