2018年 12月 19日 (水)

日比谷線で「BGM電車」 賛否両論?「戦々恐々」スタート

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   東京メトロは2018年1月29日、日比谷線の車内でBGMを流す試みを始めた。元々は車両基地でスピーカーを点検する際に流していたBGMが実際の営業列車でも間違って流れてしまったことがきっかけだ。

   乗客の反応が意外に良かったため、営業路線でも流すことにした。ただ、取り組みが発表された直後から「痴漢撲滅にいい」「余計なお世話」などと議論が起きていた。東京メトロでは「賛否両論あるのは理解している」として、ラッシュの時間帯を避け、ボリュームも抑え気味でのスタートだ。乗客の反応を見て今後の展開を検討する。

  • BGMが流れる13000系電車は、従来の車両よりも車内放送の音質がいいのが特徴だ
    BGMが流れる13000系電車は、従来の車両よりも車内放送の音質がいいのが特徴だ

地上や駅の部分でははっきり聞こえるが...

   BGMが流れるのは、17年3月に営業運転を始めた13000系電車。従来の車両よりも車内放送の音質がいいのが特徴だ。特急電車などを除く国内の通勤電車の営業運行でBGMを流すのは初めてだ。

   車両(編成)によって流れる音楽が変わる。連結部のドアの近くに書いてある「編成番号」が奇数の場合はクラシック、偶数の場合はヒーリング音楽が流れる。クラシック音楽はドビッシーの「月の光」、ショパンの「ノクターン」、メンデルスゾーンの「春の歌」の3曲を約13分かけて流す。ヒーリング音楽は、日本の環境音楽の第一人者Mitsuhiro(永野光浩)作曲の「朝空を開いて」「そよぐ緑」「陽を浴びて」の3曲を約20分かけて繰り返す。

   BGMで乗客に快適な車内空間を提供するのが目的だが、逆に「うるさい」という苦情が出ることを見越して、音量は車内放送の8割程度に抑えた。BGMが流れる電車は、中目黒~北千住間で10時30分頃~14時過ぎに1日2往復する。苦情が出やすい朝夕のラッシュ帯を避けた。

   BGMは車両基地の地上走行時は比較的はっきりと聞こえるものの、トンネルに入って加速したりカーブを曲がったりすると、騒音のせいで相当程度かき消されるという印象だ。駅が近づいて減速し、静かになると再び音が浮き上がってくる。記者が1月 29日に乗った試運転電車には報道陣と関係者のみが乗っていたが、満員電車であれば、話し声でさらにBGMは聞き取りにくくなる可能性もある。

   BGM電車を走らせる期間は「当面の間」。乗客や、東京メトロに登録されている「お客様モニター」の声を参考に、今後の対応を検討する。

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