SNS大手の米ツイッター社は、2018年2月8日(現地時間)、2017年第4四半期の決算を発表し、13年に上場して以来初めて黒字になったことを明かした。コスト削減と広告収益の増加が要因という。その一方で、日本のツイッターユーザーからは近年追加された機能についての不満が根強く、仕様の改善や、以前の仕様への回帰を求める声が後を絶たない。純利益9100万ドルは上場以来初の黒字ツイッター社の決算報告書によると、第4期の売上高は約7億3200万ドルで、前年同期比で2%増加した。純利益は約9100万ドルで、13年に上場して以来、初めての黒字となった。前年同期は約1億6700万ドルの赤字だった。アクティブユーザー数は3億3000万人で前期と横ばいだったものの、研究活動のコスト削減や、収益の柱である広告収入が好調なことが、黒字へと導いた。ツイッター社の発表の中で、創業者で最高経営責任者(CEO)のジャック・ドーシー氏は「1年の力強い締めくくりだった」と手ごたえを語り、ネッド・シーゲルCEOも「2017年のこの結果と、第4期で増益したことは喜ばしい」と満足気なコメントを出している。仕様への不満も噴出経営陣が手ごたえを感じている一方、日本のツイッターユーザーからは近年追加された様々な機能への不満が噴出している。ツイッターはこれまで、様々な仕様変更を行ってきたが、その殆どが日本のユーザーからは不評で、その度に話題になっていた。検索機能の対象がツイート内容だけでなくユーザー名までも含まれるようになったことや、フォローしているユーザーの「いいね」などがタイムラインに表示されるようになったことに対しては批判の声が絶えず、リプライ機能の変更が変更され、リプライ先に意図したユーザー以外も入り「巻き込み」が発生しやすくなった際には、「巻き込み」を避けるやりかたを解説する画像も拡散された。また、多数のアカウントが「凍結」させられるという事態も度々起こっており、そうした面への不満も大きい。そのため、黒字化の報道を受けるとツイッターには「検索にユーザー名引っかかる仕様どうにかしろ」「ツイッター社は黒字になったのをきっかけにいいねが他のフォロワーに表示されるクソ仕様を直してほしい」「Twitterが黒字らしいのでこれからもがんばって欲しい(なので以前の仕様にすべて戻して)」「これからはいいね晒したり要りもしない通知よこしたり特定ワードで無差別凍結させたりTLの謎仕様追加したりしないでね」といった反応が相次いだ。また、「ツイッターさん、月会費とか払うから、時系列バラバラでTL並べるとかハイライトやプロモーションとか諸々の見づらい仕様を止めて欲しい...」「Twitterよ、仕様変更はもういいから早く広告無し・有料化にしてくれ」「Twitterさんは有料化するつもり全く無いらしいけれど月に500円くらい払うから仕様をもとに戻して」と、利用料を払うから仕様を戻してくれ、声も以前から根強い。果たして、ツイッター社の今後の方針が日本のユーザーの求めるものと一致することはあるのだろうか。
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