2018年 11月 20日 (火)

平昌五輪カーリング、大会中に石削りはありか? 日本協会は「初耳」「ゲーム面白くするため?」

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   平昌五輪のカーリングで、大会途中に「ストーン(石)の研磨」が行われたとして、選手たちからは「バタバタしてしまった」などと対応に苦しんだ言葉が出た。

   一方、「大会中に石を削る」のは「普通にありなのか?」と疑問に思う声もインターネット上で散見された。J-CASTニュースは日本カーリング協会に見解を聞いた。

  • カーリングで平昌五輪期間中に石の研磨が行われたという(画像はイメージです)
    カーリングで平昌五輪期間中に石の研磨が行われたという(画像はイメージです)

「アイスをよく噛むような感じになり、曲がりが大きくなります」

   2018年2月19日午前に行われたカーリング女子の第6戦・日本対カナダ戦は、1-2のスコアから日本後攻の第5エンドで、カナダが大量4点スチール(先攻側が得点すること)。第7エンドを終えて3-8となり、日本はコンシード(負けを認めること)を選択した。

   試合後に選手らは「石の研磨」の話を次々と口にした。セカンド・鈴木夕湖(ゆうみ)は「(運営側が)石を削ったというのもあって最初はコミュニケーションが取れなくてバタバタしてしまいました」とし、サード・吉田知那美も「石が変わったりアイスが変わったり、いろいろあります」と話していた。

   リザーブ・本橋麻里も「昨日の女子の試合が終わった後にストーンを削り直したのですが、そこでちょっと動揺してしまったというのもあります」と削ったことの影響にふれた。ただ「がっつり負けました」と完敗を認めている。

   試合中、テレビ中継で実況アナウンサーは「昨日(18日)の女子の2試合目が終わってからストーンのエッジ部分を研磨したということです」と伝えた。解説の石崎琴美氏(02年ソルトレークシティ・10年バンクーバー五輪代表)は、「研磨しているので、アイスをよく噛むような感じになり、曲がりが大きくなります。よく曲がる分、スピードも遅くなります。それを見越して幅を取らないといけないし、投げ手も気を付けます。曲がり幅が一昨日(17日)の試合よりも大きくなるので、それに対応した投げ方をしないといけません」と、曲がりやスピードへの影響を口にしていた。

   カーリングの石やシート(競技用に整備された氷)にはそれぞれクセがあり、その特徴を捉えていくことも1つのポイントとなる。カナダ戦の中継では、実況と石崎氏の間で「これまでの5戦で積み上げてきたデータをまた取り直さないといけない」「そうですね」というやり取りもあった。

   少なからずパフォーマンスに影響したと思われているようで、ツイッター上では「大会途中に削るなんてことあんの?」「この前日に石を削るってのは許されることなの?」「大会期間中に石を削るという行為自体はそんなに珍しいことでもないのかな?」と、平昌五輪が始まってから石を削ったことに疑問を示す声が複数見られた。

「研磨の情報は、事前に選手に入っていると思います」

   実際、大会中に石を削ることはあるのだろうか。公益社団法人・日本カーリング協会の担当者は20日のJ-CASTニュースの取材に、「全くないとは言い切れません。過去にあったかもしれません」と話すも、自身としては「初めて聞きました」という。

   削ることで石の曲がり幅が大きくなる。担当者は「ストーンの曲がり幅が狭いとゲームとして面白くなくなるということで、曲がりが少なかったため削ったのだと思います。本当に微妙な差だとは思います」と話す。曲がり幅があれば戦術的にも広がりが出やすい。

   ただ一般的には、大会前にシートやストーンをベストコンディションに調整しておくという。大会中に研磨がなされて、選手は戸惑わないのか。

「研磨の情報は、事前に選手に入っていると思います。条件としては両チーム同じなので、どちらが有利ということもありません。また、試合が終わると自由に使える練習時間が設けられます。次戦で使うシートを使えて、ここでストーンも試せます。リザーブの本橋選手がコーチとチェックして、ストーンの曲がり幅も見ていたと思います」

   結局のところ条件は相手も同じということにはなってくる。スキップ・藤沢五月はカナダ戦後、「相手がどうこうより、自分たちがいつもの試合をできなかったのが反省です。前半から集中してアイスを読み、コミュニケーションをとっていきたい」と口にしていた。

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